フェイスブックは、ピークを越えた

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フェイスブックの国別ユーザー数を見られる、socialbakersというサイトがあるのですが、そちらで見ると、過去半年のユーザー数は伸びているだが・・・

表の右から二列目(増減数)と三列目(増減率)の数字に注目。緑は増加。ユーザー数トップ10か国の数値で見てみます。

過去6か月のデータ(クリックで、拡大表示します)

6m

過去1か月になると、ユーザー数が減少する国が半数ぐらいになる。
しかも、普及率(一番右端の数値)との相関はあまり見られない。

過去1か月のデータ(クリックで、拡大表示します)

1m

過去1週間では、殆どの国で減少しており、増加しているのはブラジルのみという状況。

過去1週間のデータ(クリックで、拡大表示します)

1w

トップ10か国より、下位のこれからユーザー数が増える国もたくさんあるものの、トップ10のほとんどの国で、ユーザー数が減少するというのは、ピークを越えた証拠と言える。

下のグラフ(クリックで拡大表示)は、アメリカのユーザー数。2013年に入ってから、明らかに減少傾向が始まっています。

users_us

FaceBook利用率は、アメリカでは、全人口の50%を超えています。他の国のデータを見ても、人口が多い国では、50%を超えると増加が止まって、減少が始まっていくように見え、50%が成長の壁になっていることがうかがえます。(人口が少ない国だと母数が少ない分だけ、普及が早いので、70%ぐらいになることもある)

また、英語圏以外の国では、文化的な差異からか、その上限が20-30%になっている感じです。

日本におけるFaceBook利用率は、全人口の12.46%で、利用者数順位では17位。それなのに下のグラフ(クリックで拡大表示)のように日本でも、今年に入ってから利用者数の減少が始まっています。

当初から言われていたように、日本の場合顔写真を出すということに抵抗があるユーザーが多いため、20%を超えることなく減少が始まっているようです。

これは、他の国でも同じで、顔写真を出すことに抵抗がある文化の場合、FaceBookが高い利用率を達成することはできません。

users_japan

ユーザーは、お試しで使ってみる人もいるので、ピークを越えて少しユーザー数が減少した状態で安定化するとはいえ、競争の激しいSNSの世界で、生き残っていけるのかというと、かなり難しい状況に入っていると考えています。

過去一か月間の人口と増加率の相関をグラフにしてみると、

soukan

横軸が人口(対数目盛、1万人単位)、縦軸が増減の比率になりますが、とくにこれといった相関がなく、人口が多い国でも、少ない国でも減少があり、近似曲線(赤い点線)を出すと、マイナス数パーセントになり、しかも人口の多い国ほど減少傾向があるので、やはり全体的に減少となっているのは確かです。

昨年の7月に、こちらの記事で書いていますが、

フェイスブックは、使えるか?(2012/07/04)(リンク

フェイスブックかならずしも、使い勝手のいいツールとは言えないところがあるので、ライバルが増えるに従って、衰退していく可能性は高く、数年後にはサービスが無くなっていることも十分考えられます。

(参考リンク)

socialbakers > FaceBook(リンク

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