日本時間10月19日14:01 (19日05:01 UT)に 、2192黒点群において、X1.1 の大規模フレアが発生しました。
フレアの分類上は、Xクラスなのでクラスで区分すると、大規模フレアになりますが、数値は規模を表しているので、大規模の中では小さい方に分類されます。衛星による太陽フレアの観測が始まって以来最大の太陽フレアは、2003/11/4のX28でした(SOHO)。X1に対してX28は規模が28倍になります。
統計の関係から、以下は世界時(せかいじ、英語:Universal Time 略称:UT)で記述します。日本時間との差は、UTに+9:00すると日本時間になります。
今回X1.1の太陽フレアを発生した2192黒点群はかなり活発に活動しており、太陽フレアの発生は、10/16 0:00から10/19 20:30までの間で、Cクラス26回、Mクラス3回、Xクラス1回となっており、Cクラスでは毎日6回以上のフレアが発生していることになります。黒点群のサイズが大きいため、今後も活発に活動し、Xクラスの大規模フレアが数回発生する可能性があります。
2192黒点群は、上記の画像でもわかる通り、太陽の東端に位置しているため、これから太陽正面に昇ってきます。西端へ没するまでは約2週間の期間があります。
太陽正面に昇ってくる頃の10/23 21:45にちょうど日食(NASA eclipse site)があります。この日食は北米において見ることができますが、日本では見られません。日本時間では、10/24 06:45頃になります。日本では見ることができない日食でも、エネルギー的な影響はあります。
大規模太陽フレアと日食が重なるというのは非常に珍しく、太陽フレアについては、2003年、日食・月食については、2002年から注目しているのですが、この二つが重なって起きたという記憶がありません。
太陽フレアも日食も、前後一週間ぐらいは影響期間に入るため、ぴったり重ならなくても、エネルギー的な影響があります。今回はどちらのエネルギーも大きくなる時期に重なるので、体調を崩す人も出てくることが予想され、エネルギー感度の高い人の場合は、1週間くらい前ぐらいから出てくることがあるため、すでに体調を崩している人もいるかと思います。
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