自由意志は存在しない [9/13 コメント追記]

スピリチュアル

自由意志は存在しない

「自由意志は存在するのか」というと、最新の研究では「自由意志は存在しない」という結果が出てます。

Google検索「自由意志は存在するのか」(リンク

つまり、私たちの人生は、あらかじめ決められた映画を見ているようなもの、あるいは定められたレールの上を進むようなもので、自由意志は存在しないということです。

ただし、自由意志がまったく存在しないという事ではありません。

自由意志を使えてない人が大多数ですが、自由意志を使えている人も存在します。その方法を知っている人は、ごく少数です。

ほとんどの人が「自由意志の元に生きている」という幻想で生きているのが実情です。

本当の意味での自由意志を取り戻すには、パラダイム転換が必要で、簡単に説明できるものではありません。

そうとは思えない

自由意志は存在しないのですが、そうとは思えない世界に我々は住んでいます。

これまでも、長年色々と書いてきましたが、見かけ上の自由意志は存在しています。
ただし、それはあくまでも見かけ上存在しているだけです。

多くの人達は、この見かけ上の自由意志を見て、自由意志は存在すると考えています。
それはそれで、間違いではないのですが、本質をとらえていません。

それは、分離された個人という経験をするために作られたもので、自由意志があるように思える事が必要だからです。なので、自由意志が存在しているという感覚が生まれます。

そのため、自由意志が存在すると主張する人と、自由意志は存在しないと主張する人の間で、決着がつかない議論になっています。

有名な研究

人に自由意志があるのかどうかを投げかける、意識/心を扱った有名な研究について、本人が書いた書籍があります。

発行当時の書籍は、現在絶版となっているため、Amazonでは中古本として高い価格で売られています。文庫本としても出ているのでそちらをお勧めします。

私たちは、通常自由意志があり、自分が意思決定してから行動を起こすと思っていますが、この研究が明らかにしたのは、自分の意思で行動を起こしているのではなく、意思で行動を起こす0.5秒前に既に決定されているということです。

これは、人は自由意志で行動しているのではなく、何か別の要因で既に決定がなされており、人はその別の要因によって動かされて、意思決定しているということです。

この研究の結果、脳科学において最近では、人には自由意志があるように見えるが、実際のところ、自由意志は存在しないということが言われています。

書名:マインド・タイム 脳と意識の時間
著者:ベンジャミン・リベット
翻訳:下條 信輔
出版社: 岩波書店 (2005/7/28)
ISBN-10: 400002163X
ISBN-13: 978-4000021630
発売日: 2005/7/28
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/400002163X/

コメント

  1. M より:

    驚きの内容でした!自由意思について、世の中では二つの意見に分かれており、自分の中では色々と調べて一応「自由意思はある」の方に落ち着いていたのですが、モヤモヤが残っており…この記事の内容に腑に落ちました!

    となると(自由意志がない)魂の成長の為に転生を繰り返している私達の魂って、決められているならこの人生に意味はあるのか?と考えてしまいました。"決められた中で、成長していく事"に意味があるとゆう事になるのでしょうか?そして、人生の失敗を悔やまなくても良いという事にもなりますよね!
    少数派の自由意志を使える人達は、魂の成長がもっと進むと言う事にもなるのでしょうか?

  2. 八雲 より:

    > Mさん

    > となると(自由意志がない)魂の成長の為に転生を繰り返している私達の魂って、決められているならこの人生に意味はあるのか?

    この人生を決めた人は誰なんでしょうか?
    分離体験をしている個人ではないです。

    そもそもは、全ては一つから発しているということは・・・

  3. 八雲 より:

    > Mさん

    分離体験をしている個人の視点から見るとそういう感覚になりますが、人生を決めたのは分離体験をしている個人の視点ではありません。

    これを理解するには、分離体験の視点からワンネスを見るのではなく、ワンネスの視点から分離体験を見るという、現象の見方を逆転させる必要があります。

    逆転できたら、理解が進むようになります。
    逆転が出来ていないと、以下の文章を読んでも本質的な理解になりません。

    人生を決めるのは、もっと根源的な存在である、大いなる「わたし」が人生を定めて、分離体験に入っていくわけです。

    人生の台本を書いているのは根源的な「わたし」で、そこには自由意志と呼ばれるものが存在しています。

    根源的な「わたし」が人生を定めているから、人生に意味があるということです。

  4. 八雲 より:

    そして、根源的な「わたし」という視点を得ることが、自由意志を取り戻すことにつながります。

    ただし、分離体験の仕組みは、定められた台本通りにすすむ構造なので台本を書き換えることはできませんが、別の台本に切り替えることができます。

    これが自由意志になります。

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