ブルームーンは、暦のエラー(8/2更新)

天体・占星術

今月の満月がブルームーンになるということで、話題になっています。ブルームーンは、月の内通常は一回しかない満月が、二回あるというものです。

今月(2015年7月)は、7月2日と7月31日の二回満月があるということで、ブルームーンと言われていますが、これは、暦のというものの成り立ちを知らない人が騒いでいるだけです。

一年の暦(こよみ)において、月(month)というのは、その名が示す通り、月の進行を現したものです。なので、月(month)というのは、一か月の中に新月と満月が一回ずつ含まれるように暦を作っていましたから、一か月の中に二回の満月があるというのは、暦として間違っているということです。

旧暦あるいは農暦と言われる暦においては、一か月の中には、それぞれ一回の新月と満月があるように、暦が設計されています。なので、ブルームーンが起きることはあり得ません。

ところが、かつて使っていた暦には、誤差が含まれているため、その誤差が少なくなるように改訂したのが、現在使われているグレゴリオ暦と呼ばれるもので、この暦は、月の進行を無視して、太陽の進行のみを使った暦になっています。

月の進行を無視しているため、時として結果的に一か月に二回の満月が含まれる暦になってしまっており、これは本来的な意味で言えば、暦のエラーになります。
そのような、暦を使っているのが、現状です。

旧暦で見れば、7/2の満月は5月の満月であり、7/31の満月は6月の満月になります。なので、ブルームーンというのは、天体的に見て重要な意味はありません。

(追記)

上記で書いていますが、ブルームーンというのは、現在我々が使っているこよみは、月の進行を無視している暦であるゆえに起きていることであり、それ以上でもそれ以下でもありません。

ただ、世の中的には、ブルームーンというストーリーを語ることで、その日は何か違う日であるというストーリーを語ることが、世間的な注目を集め、そのストーリーを聞いた人が、ストーリーに合流することで、結果として、何か違う日であると言う感覚を持っている人が多くいます。

そのため、ブルームーンのヒーリングで何かがあったという記事をネットで見かけますが、これは単に7/31の満月がいつもと違う、ターニングポイントの満月であったことを、ブルームーンに結び付けているという可能性が高いです。

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