今日(8月7日)は立秋(りっしゅう)です。
ニュースなどで、「暦の上では秋ですが、まだまだ暑い」という言い方が良くされていますが、これは二十四節気を正確に理解していない為に起きる間違いです。
立秋というのは、「朝夕の気温が下がってきて、秋の気配が見え始める(秋が立つ)」という意味です。なので、今日から秋という単純な意味ではありません。
二十四節気は、二至二分の冬至、夏至、春分、秋分を別にすれば、これからどういう時期になるのかを表現しています。なので、立秋というのは、「そろそろ秋の気配を感じ始めますよ」ということです。
8月23日は、処暑(しょしょ)となり、暑さが和らぐ時期となりますから、このあたりから日中にも秋を感じ始めます。なので、立秋の時期は日中の気温が一番高い時期になりますが、身体が高い気温に慣れてくるので、この時期を大暑とはしていません。そして、実質的な秋の到来は、9月7日の白露になります。
他の、立冬、立春、立夏なども、その日からその季節と言う意味ではなく、その日あたりから、そういう季節を感じ始めるという意味です。
前の記事でも書きましたが、温度計が存在する前に成立した、二十四節気の基本となるのは体感です。なので、立秋というのは、秋の気配を感じ始める時期であることを表しています。
コメント