スピリチュアルな知識や体験を全て体系化できるか?

結論から言えば、できないと思います。

まず、一般的な定義における、科学の領域で考えてみます。
科学であるとはどういう事なのかというと、「科学的な方法」で検証されているものであるかどうかということになります。

「科学的な方法」というのは、一般的に以下の方法で検証されているものを指すことになります。
(1)測定性 対象は何らかの方法で測定できること
(2)定量性 測定した結果は、数字で表すことができること
(3)再現性 第三者が行っても同じことが起きること
(4)整合性 対象を論理づけするときに、その論理に整合性があるかこと
ここで、定量性と再現性がポイントになるのですが、これを客観性という表現をすることがあります。

「科学的な知識」というのは、上記の検証を経て、一つの理論がほかの理論と連結しているというのが特徴になります。この場合の連結というのは、理論が同じ次元において連結できるということです。つまり、我々が生きている3次元+時間という次元空間において表現することができる知識体系であるということです。

一方、本来の意味おける科学というのは、我々が体験する全てが科学の対象となります。
なので、スピリチュアルな知識や体験も含まれますが、ここには客観性がないもの、つまり、人の心の移り変わりや、芸術などの主観的な世界も含まれます。

そして、全ての対象となると、我々が生きている3次元+時間という次元のみならず、それを超えた次元の体験も対象になります。超えた上位次元の知識や体験を我々が生きている3次元+時間で表現することができるかというと、上位次元の知識や経験を制限のある下位次元で表現しようすることは限界があります。

つまり、我々が生きている3次元+時間という次元では、スピリチュアルな知識や体験を全て体系化し表現することはできないということになります。我々ができるのは、スピリチュアルな知識や体験を「ある切り口」で表現するなり、体系化することになります。

その為、スピリチュアルなことを書いてある聖典や書籍などにおいても、一冊で全てを表現することはできず、多数の冊数で、多様な切り口から表現するということになります。あるいは、一冊になっているとしても、その内容は様々な切り口からの表現になります。

なので、スピリチュアルな知識や体験を多くの人に伝えようとするのであれば、スピリチュアルな事柄を知りたいと思っている人々が求める、それぞれの「切り口」(例えば、ヒーリング、チャネリングというそれぞれの切り口)から表現することが必要になります。そして、その切り口の内側においては、知識や経験は体系化が可能となります。

教える側では、ある切り口では、表現できることに制限があることを踏まえつつ伝えていくこと。また学ぶ側も、その制限を知りつつ学んでいくことが大切です。

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