原因が分からない怒りや怖れは何か

スピリチュアル

人との関係や、場所との関係の中で、原因が分からない怒りや怖れを持つことがあります。時には殺意を覚える人もいるでしょう。

どういう時にそういった感情が湧き上がるのかを予想することができないため、突然感情が出てくることになるので、ブレーキの効かない感情になることがあり、こういったことが原因で起きるトラブル(時には犯罪に発展することもある)に対して、一時的な「気の迷い」とか、「魔が差す」といった言い方をされることもよくあります。

一般的には、潜在意識下にある感情や想いが現れたという解釈をしますが、潜在意識下にあるのは、現世の経験だけではなく、過去世の経験にもつながっています。
現世の経験であれば、思い出すことができたり、催眠療法などで原因を引き出すこともでき、解決に向かうことが可能になります。
しかし、過去世の経験の場合は、通常の記憶の中には存在しないことになるので、なかなか原因をつかめないという状況におちいることになります。そのため、同じ過ちを繰り返したり、破滅的になる場合もあります。

しかし、大切なのは、原因が分からない怒りや怖れ(時には殺意)が出てくるというのは、それを昇華することが出来る時が来たということです。
ですから、それらが出てきたときには、その感情に巻き込まれることではなく、過去世も含めた広い範囲の中に原因が存在していることを思い出すことが必要です。

そして、それらの感情を創りだしているのは、他の誰かではなく、自分自身なのです。
感情が出てくるプロセスは、
(出来事)→(世界観)→(感情)
となります。
ここで言う世界観とは、「出来事の良し悪しを判断するものの見方」ということです。
出来事は一つでも、人によって感情の持ち方・出方が異なるのは、人それぞれ世界観が異なるからです。

ただし、日常においては、世界観は安定しているので、判断が反射的になり、世界観に気が付くことはまれになります。つまり、
(出来事)→(感情)
という感覚になります。
この場合は、出来事に対して反射的に感情が起きるのですが、実際には、世界観が反映された結果としての感情です。

ここでは「世界観」を、本能的な部分、現世で形成した部分、過去世で形成した部分の三つのブロックで考えます。

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(1)本能的な部分

人は、美しいものを見たり、美味しいものを味わったり、優しい心などに触れると、これらは自分にとって良いことであるという意味付けがあるので、良い気持ちになります。生まれつき持っているものなので、誰かに教えられて身に付くものではなく、誰もが共通して持っているものになります。

(2)現世で形成した部分

人が生まれて、育っていく過程において、何が良くて、何が悪いのかを、最初に親から教えられます。そして、自分の兄弟や友人、知人、先生、世間、メディアなどを通じて世界観を形成してゆきます。これらは、現世において形成されたものになります。

(3)過去世で形成した部分

通常は気が付かないのですが、その人の「好み」「得意なこと」「特徴」などについては、過去世から引き継いでいることが良くあります。これらについては、現世では誰かに教えられたものではないというのが特徴です。ポジティブな事柄の場合は今回の記事のテーマのような、怒りや怖れになることはありません。

一方で、ネガティブな事柄の場合、普段は隠れているので存在することには気が付かないのですが、一定の条件が揃うと、怒りや怖れといった感情として表出することになります。
なぜこのような感情になるのかを探ってみても、現世には原因がないので、困惑する結果になります。

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過去世において、水や火、場所あるいは人間関係が原因で怖い思いをした場合は、現世においては、水や火、場所やある特徴を持った人間が「嫌い」とか「怖い」といったパターンになることがよくあります。嫌いの原因は過去世にあるので、自分の現世を振り返っても何も出てこないことになります。

人間関係において、「ある何気ない一言」が原因で激しく感情的になることがあります。
その一言は、何気ない言葉であるにもかかわらず、そうなってしまうのは、現在における「一言」とそれをとりまく「状況」が過去世のある時点と一致することで、隠されていた過去世の想いが、噴出することによるものです。

他にも、人や構造物、自然や動物などが引き起こす状況が原因で、その他の怒りや怖い感情を引き起こすものについても同じことが言えます。

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