こちらの記事の
hiromiさんのコメントへの返信ですが、記事としてこちらにも掲載しておきます。
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「正しい怒り」は個人の中に存在しているだけで、他の人から見れば正しいとは思えないことがよくあります。
これは、家族間のいさかいを見れば、簡単に見つけることができます。
いさかいは、お互いの主張が異なることが原因で起きるのですが、どちらも自分の主張が正しいと思っているので、全く異なる二つの「正しい怒り」が存在していることになります。
虐待、迫害、テロ、ブラック企業のいずれも、当事者は正しいことをやっているという思い込みがあります。ところが、それを第三者から見れば、正しくないことが明白だったりします。
正 vs 悪の図式で考えると、自分の方が正しいという思い込みによって、相手が何を考えているのかわからなくなります。
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感情を癒す道は沢山あるのですが、一番難しいのは虐げられた人が自分の考え方を変えない時です。考えを変えた時に、癒しは起きます。
例えば、虐げられた人が、原因が自分にあると思っている人のケースで、実は自分には原因がなく、自分が居る組織であったり、人間関係であったりした場合、それを理解してそこから離れることが癒しに繋がります。そして、近親者の変わらぬ愛情があり、それを受け止めた時、癒しが起きます。
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不安というのは、期待が実現しないと思った時に起きることです。
うまく行かないのではないかという不安は、うまく行くという期待から現れます。
何の期待もなければ、不安は現れません。
期待することを完全に辞めろということではありません。
期待というのは生きるための道具です。
その道具をうまく使うことが大切なのに、道具から出て来る不安で振り回されているひとを良く見かけます。
道具なのですから、期待の内容を変えるか、期待することを止める。という選択をすることが非常に大切です。
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