東関東自動車道を鹿島方面に進むと、下総台地を走っているので、丘がずっと続きますが、香取を過ぎてしばらく進むと、急に開けてきます。
この地域は現在は陸になっていますが、かつては海でした。
學生社 鹿島神宮<改訂新版>から引用。図の中央から下の部分に鹿島神宮と香取神宮があります。
当時は、縄文海進と呼ばれる海面の上昇により、内地の方まで海が続いていました。
海面上昇をシミュレートするFlood Maps(+5m)で見ると、こんな感じです。
赤字は私の方で追記。
かつて海だった場所なので、現在も平らな陸地のままになっています。
東関東自動車道を鹿島方面に進むと台地と海の境目で、急に前方が開ける感じになります。
かつての大和王権の時代は、東北はエミシともよばれ、敵対する勢力であったので、東北に対する防御ラインとして、香取神宮と鹿島神宮は、海を挟んで二つの神宮が並び立つという構造です。かつては、陸路よりも海路を進む方が効率的だったので、そういう構造になっていると思われます。
【参考】
書名:鹿島神宮<改訂新版>
著者:東 実
出版社:學生社(廃業)
ISBN-10:4311407173
ISBN-13:978-4311407178
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4311407173/
FloodMaps
http://flood.firetree.net/?ll=35.8948,140.4732&zoom=11&m=5
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