こちらの記事で書いた麁香神社(あらかじんじゃ)に行ってきました。
麁香神社は石浜神社境内にあるので、まず石浜神社に行きます。
石浜神社は聖武天皇の神亀元年(724)鎮座なので、1300年の歴史ある神社です。
隅田川西岸は、岩場があり過去には満潮時には東京湾の海水が遡っていたため石浜と呼ばれており、石浜に建つので石浜神社となります。北約600mの場所には海の潮が来たという名前を持つ汐入公園があります。
石浜神社は、天照大御神と豊受大御神の二柱が主祭神で、境内には多くの摂社末社があります。
石浜神社から南千住の素盞雄神社へは直線距離で1.4kmと近いので、アマテラスとスサノヲを合わせて参拝することが多いです。
麁香神社は石浜神社境内にありますが、拝殿の向こう側にあるため通常は参拝できません。事前に参拝する本人が石浜神社に電話予約してからの参拝になります。
麁香神社の祭神は、手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)で、大工の祖神、工匠守護の神とされており、建設業の方に崇拝されています。
参拝してみると、江戸時代の頃には多くの大工や職人さんが参拝に来ていたようで、その姿を見ることができました。
宮司さんによれば、元々は石浜神社の境外に建っていたのですが、放火で焼けたので江戸時代に建てられた八幡神社を転用して、石浜神社境内に移転したという経緯があります。
向かって右側の建物はガラス張りの覆屋で、その中に石浜神社本殿が建ちます。
Wikipediaから引用:
天照大神が天の岩屋に隠れてしまわれた時、手置帆負命と彦狭知命は共に瑞殿という御殿を造営した。天児屋命らが祈りを捧げ、天鈿女命が舞を奏したところ、天照大神は岩屋を出て、この瑞殿に入られた。
福島県神社庁から引用:
上棟祭は、基礎工事が終わって柱が立ち、棟木を上げる段階になって行われる大切なお祭りです。
お祭りには、その土地の守り神・氏神さまである「産土大神」、家屋の守り神である「屋船久久遅神・屋船豊受姫神」、工匠(大工)の守り神である「手置帆負神・彦狭知神」をおまつりします。
東京には、建設業や職人の方が沢山おられるのですが、建設関連の神社はあまり知られておらず、稲荷大神や天照大御神を祭っているところが多いです。
石浜神社に来れば、日本の祖神である天照大御神と豊受大御神に参拝できて、建設業の二神の手置帆負神・彦狭知神にも参拝でき、素盞雄大神の素戔嗚神社も近いので、もっと多くの建設関係者に知られるようになると良いですね。
石浜神社
https://www.ishihamajinja.jp/
素盞雄神社
https://susanoo.or.jp/
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