どさくさに紛れて、神社に居座る?

南千住の素戔嗚神社(すさのおじんじゃ)は、スサノオを祀った神社です。
関東地域では一番スサノオを感じられる神社としてお勧めです。

ところで、鳥居と拝殿の間が妙に狭いところが気になります。神社の敷地も横長になっており、標準的な神社の敷地になっていません。

以前からこの事は気になっていたので、調べてみました。

江戸名所図会. 十七のコマ番号17に江戸時代の素戔嗚神社が掲載されていました。国立国会図書館デジタルコレクション(リンク)から引用します。

この頃、素戔嗚神社は飛鳥社・小塚原天王社と呼ばれていました。

こちらの絵図を見ると、敷地が縦長になっているのが分ります。

本殿・拝殿・鳥居の部分をズームアップしてみると

本殿・拝殿と鳥居の間もちょうど良い距離があるのが分ります。

それがなぜ今のような鳥居と拝殿が接近してしまったのか?

ここからは推測になりますが・・・

神社の氏子が火事などで焼け出されると、土地の広い神社に仮住まいをさせてもらうことがあります。
ところが、この仮住まいが長くつづいてしまうと、仮住まいのはずが本住まいになってしまいます。神社としても氏子なので、無理に追い出す訳にもいかず、結局それが定着して、神社の敷地を取られてしまうということが起きます。

実際、神楽坂の赤城神社にもそういった例があり、参道右側に家が建っていますが、それらの家は参道しか出入口がありません。それって通常ではありえないことです。
恐らく、戦時中に焼け出されて、神社に仮住まいしていたのが、本住まいになってしまったのだと思います。

日本の法律では、20年間住み続けて、他に土地の所有権を主張する人がいなければ、仮住まいの土地が住んでいる人本人のものになります。そうして、神社の土地が氏子の土地に変わって行きます。

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