小さな地震が沢山起きれば、大きな地震にならなくていい?

地震・気象

「小さな地震が沢山起きれば、地震のエネルギーを小出しにするから、大きな地震にならなくていい」という話をSNSで見たりすることがありますが、それは勘違いです。

過去の被害の大きかった地震のマグニチュード(M)を見ると、
関東大震災:M7.9
阪神・淡路大震災:M7.3
新潟県中越地震:M6.8
東日本大震災:M9.0
熊本地震:M7.3
となっており、概ねM7以上になります。

マグニチュードの計算は、対数計算になるので、一般的な足し算・掛け算ではありません。
マグニチュードが1つ上がると、約32倍
マグニチュードが2つ上がると、約1000倍のエネルギー量になります。

つまり、M4 - M5程度の地震が沢山起きて、大規模災害レベルのM7相当のエネルギーを解放するためには、1000回以上の地震が起きる必要がありますので、数回程度の地震では、ほぼ無関係と言うことができます。

ですので、震度3から4くらいの地震が連続して起きている状態というのは、大きな地震の前兆現象かもしれないという気持ちで、用心しておくことが大切です。

参考)

気象庁 > 地震情報
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/index.html?lang=jp

Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/マグニチュード

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