地震というのは、地球と人間の意識の関係でおきるものです。
なので、「あそこが危ない」と多くの人が認識しているような場所では、なかなか起きにくいということがあります。最近の大きな地震を見ても、阪神淡路・新潟中越沖・東日本などは、人々がそこでは当面あるいは、まったく地震は起きないと思っていた場所です。その逆の東海沖などの地震予知の注目されている場所で大きな地震は発生していません。
現在発売中のSAPIOにそれらを検証したマップが掲載されてます。このマップは、1979年以降に10人以上の死者・行方不明者と国が出しているハザードマップを重ね合わせたものです。
国が出しているハザードマップにおいて、危険とされているところではほとんど起きていないことがわかると思います。その逆に、危機意識の空白地帯で多くの人的被害のある地震が起きています。詳しくは現在発売中のSAPIO3/14号36Pの記事にあり、
現実には1979年以降、これら(ハザードマップにおけるリスクの高い場所)では震度6弱以上の地震は起きていない。逆に10人以上の死者・行方不明者を出した地震は、ことごとくリスクが低いとされている地域で発生しているのだ。
つまり、過去の延長線上で地震がいつ何処で起きるのかということを予知できるという保証はないということです。詳しくはSAPIOの上記記事を読んでください。
大きな地震が起きるかどうかのポイントは、人間の変化です。変化・特に意識面での変化が必要なときにも関わらず変化していない場合、人間の意識と地球との関係から、大きな地震(災害)が起きます。なので、科学的な手法による地震予知は非常に難しいというのが現状です。
これは、科学的な観測が意味がないということではありません。観測をするということは、今後に向けて知見を蓄積するということでは非常に重要です。
しかし、観測しているから予知できる。あるいは、過去の事実の延長線上で、予知できるというものではないということを知っておくことは重要です。
(参考)
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