栃尾又温泉の自在館に泊まってきました。
自在館外観
新館(左側)と、新しいほうの旧館(右側)
内湯は、"うえの湯"と"したの湯"があります。
旧館(左側)と、うえの湯(右側)
したの湯
旧館は大正時代の建物で趣がありますし、宿泊費も少し安いのですが、冬の間は寒いのでお勧めできません。 春・秋などの気候の良い時期であれば、ひなびた感じで良いです。
内湯は、他に貸切が二つと、露天風呂がありますが、泉質としては、"したの湯"が一番良いので、以下の記事は"したの湯"について書いてあります。
温度は37度と体温より少し暖かい程度なので、温水プールにでも入っているような感じの温泉です。(だからといって、湯船で泳いだりしないように)
また、温度が低いので、源泉を掛け流ししている浴槽の隣に、上がり湯として、源泉を加温している浴槽があります。こちらの浴槽で体を温めてから上がるようにします。
最初からびりびりと来る様な温泉ではないので、長い時間(1~2時間)お湯に浸かっていることが必要で、ずっと浸かっていると、だんだんと効果を実感してきます。エネルギー的に敏感な人であれば、30分も入っていれば十分効果を実感できると思います。普通の人でも1時間も入れば効果を感じることができるでしょう。
今回実感できた温泉の効果としては、二つの要素に分かれます。
(1)低温のお湯に浸かっていることによる、リラックス効果。
これは、かならずしも温泉でなくても効果があります。体温にほど近い温度のお湯で、水による浮遊のため、体にかかる重力が無くなることで、筋肉や筋などに掛かっている負担が軽減され、そのおかげでリラックスすることができます。これがお湯の温度が高いとそういう効果は少なくなりますので、ちょうど良い温度になります。
(2)温泉が持つエネルギー効果による、気を整える効果。
以前三鷹駅前にある、中医学(中国医学)系の施術院(気功ダイエットで知られる)に行っていたとき、経絡のツボを押すという施術を行うのですが、これを受けると体全体が軽く・柔らかくなるという印象があります。これは、ツボへの刺激により体全体の気の流れを整えることで、体全体の体調を良くするというものですが、こちらの温泉の効果もちょうどそれと非常によく似ています。
ラジウム温泉に入るのは初めてなので、それがラジウム・ラドンの効果によるものなのかは、まだ分かりません。
栃尾又温泉では、上記の効果がちょうど良いバランスを保っているものです。
全体的には、リラックスして、気の流れの偏りを整えることで、人間が持っている本来の状態を取り戻すというものになります。
なので、病気を治す温泉というよりは、健康な人もしくは未病の人が偏りをリセットすることで元気を取り戻す温泉と言うことができます。
なので、腰痛や肩こり、四十肩などの筋肉の使い方に偏りがあるために起きるような痛み、精神的に無理をしているために起きるような疲れなどの人にお勧めです。
他にも、切り傷などの外傷が早く治るという効果もあるそうですが、傷がなかったので、そのあたりは実感できませんでした。
栃尾又温泉は、子宝の湯としても知られていますが、それも上記の効果で説明が可能です。
医学的に見て、健康な夫婦が子供がほしいのに、なかなか出来ないというケースの場合、概ね以下のパターンに分類できます。
(a)そもそも、子供を持つという役割が夫婦にはないのに、欲している
(b)まだ子供を授かる時期に来ていない
(c)夫婦のどちらか、もしくは双方にが無理なこと(精神的または肉体的、もしくはその両方)をしているため、身体のエネルギー的な偏り(別の表現をするなら、気の流れのとどこおり)があるため、子供を授かるための体勢になっていない
栃尾又温泉は、(c)のケースにおいて、効果的であると考えられます。
なので、夫婦そろってゆったりと休むことが、ポイントです。
ということで、評価(★は最大評価で五個)は以下のとおり。
泉力:★★★★
設備:★★★
食事:★★★
交通:★★★★
総合:★★★★
あくまでも、湯治の宿ですから、設備や食事のポイントが高いことを期待するのではなく、泉力が一番のポイントになります。
今回初めて、交通が評価に入っています。
栃尾又温泉というと、秘湯になるのですが、新幹線が開通したことで、東京からはとても行きやすい温泉になっています。12時台の新幹線に乗れば、14時過ぎには宿に着いています。また、駅から宿には時間帯は制限がありますが、送迎バスもあるので、それこそ東京のスーツと革靴姿のまま新幹線に乗って温泉に浸かることもできますので、東京からは、もしかすると一番近い秘湯になるのかもしれません。
※冬は凍ることもあるので、靴底は革靴にときどきあるツルツルのものではなく、
ぎざぎざのあるものにしておいてください。
栃尾又温泉 日本秘湯を守る会 栃尾又ラジウム温泉 自在館
http://www.jizaikan.jp/
HPでは記載されていませんが、湯治コース(3泊以上)というのもあります。湯治を考えている方には湯治コースがお勧めです。
コメント
レポート興味深く拝見しました。さすが雪がすごいですね。私がこの温泉に行った理由は、温泉に限らずぬるい湯に長時間つかると精神的に鎮静効果があると医師から聞いたので、のんびりしてこようと思ったからです。(昔、薬の発達してない時代は、こういう方法や、頭に水滴を落とし続ける方法もあったとも聞きました。)
そこで質問なのですが、
>精神的に無理をしているために起きるような疲れなどの人にお勧めです。
と書かれていますが、栃尾又温泉の湯は草津とは反対の、疲れを癒す温泉なのでしょうか?そうしますと、精神的にまいっている人が草津の湯に入っても意味がないのでしょうか?
たなかさん
疲れといったときには、
・精神的な疲れ
・身体的な疲れ
に分けて説明しておくことが必要ですね。ブログのこれまでの記事はちょっとごっちゃになってます(^^;
草津の湯の場合は、あくまでも身体的な活性化がメインになるので、精神的な疲れの場合は、行ってみると期待するほどではないという結果に終わる可能性が高いと思います。
ただ、「転地効果」ということで、普段の生活・仕事している場所から離れて、良い場所で過ごすことで、気分転換になるということもあり、精神的な疲れの場合は、温泉の効果よりも、転地効果の方が高いということもあるので、一律に語ることは難しいところです。
個別にカウンセリングするのであれば、きちんとお話できるんですけどね。
解説ありがとうございます。
カウンセリングはそのうち受けるつもりだったのですが、今、人生の岐路というか、バタバタしている時なので、落ち着いたら伺おうと思っています。ただ、いつ落ち着くかわからないのですが。
あ~早く落ち着くといいな~。[E:wobbly]