以下の記事を読んで、違和感を感じたので、調べてみました。
-引用 ここから-
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000049-san-bus_all
また行きたい!! 箱根4連覇 「じゃらん」人気温泉地ランキング
旅行情報誌「じゃらん」がまとめた「人気温泉地ランキング2010」によると、利用者がこれまでに訪れた温泉地のうち「もう一度行ってみたい」温泉地として、箱根温泉(神奈川県)が917票を集め、調査開始以来4年連続でトップの座を飾った。交通の便がいいことなどが評価された。
2位は街の雰囲気が評価された由布院温泉(大分県)、3位は温泉の効能などが評価された草津温泉(群馬県)が続いた。
まだ行ったことはないが、一度は訪れてみたい温泉地の1位は、由布院温泉が1324票と他を圧倒した。
12月15日7時56分配信 産経新聞
-引用 ここまで-
箱根の場合、東京・神奈・川千葉という日本でもっとも人口の多い地域に隣接しているので、得票数が多いのは当然で、人気というのであれば、得票数ではなく、得票率で考えるべきではないかと思います。
湯布院が一度は訪れてみたい温泉地の一位になっていることも考えると、温泉利用者の支持率と得票数には乖離があるように感じました。
ということで、上位三位の温泉地の立地と隣接する半径100Kmの都県の人口概要をざっくりと集計してみました。
厳密には、該当観光地への流入人口をベースとして調べる必要があるのですが、ここでは観光地イメージということで、概算してみます。
【1位 箱根】
周辺都道府県 千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県
周辺人口 32240(千人)
【2位 由布院】
周辺都道府県 福岡県、佐賀県、熊本県、大分県
周辺人口 32240(千人)
【3位 草津】
周辺都道府県 栃木県、群馬県、埼玉県、長野県
周辺人口 13296(千人)
あくまでも概算ですが、これを得票数との関係を見ると・・・
【得票数1位 箱根】
得票数 917
得票率 2.8%(千人単位)
【得票数2位 由布院】
得票数 731
得票率 8.2%(千人単位)
【得票数3位 草津】
得票数 681
得票率 5.1%(千人単位)
となり、得票順位とは随分異なる結果になりますね。
この結果でみると、「一度は訪れてみたい温泉地の1位」が由布院になるのも納得できます。
じゃらんはあくまでも、予約サイトであり、予約数=売上(=収益)となるので、予約数を重視する結果として箱根を1位にしてきたということが背景にあると思います。ビジネスということを考えれば、これはこれで意味がありますが、利用者サイドで考えれば、得票率の方が実態を表していると思います。
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