自分と世界との関係(1) 物質とは何か、自分と他との境界

(1) 物質とは何か、自分と他との境界

■物質とは何か

一般的には、人間というのは肉体という物質としての存在を見ているので、自分と他との相対関係で物事を考えるというのが常識化しているが、これはあくまでも狭い知見であって、より広い視点から見ると、違う世界が見えてくるようになります。

しかし、肉体という視点が意識の中で固定化しているので、この視点を一度外して考えることが必要になる。この視点を外して、スピリチュアルな世界を深く知ると、常識が変わってくることになります。

自分は何か?を結論から言えば、自分というものは宇宙全体である。
ただ、ここには、隠された前提として、肉体という物質は、実は物質である以前に、エネルギー体であるということがある。

物質は、分子から、分子は原子からできており、さらに原子は、陽子・中性子・電子からなっていることまでは、学校で習ってきているのですが、この中では一番小さくて基本的な素粒子である電子について説明します。

電子の大きさは、2.8179402894×10^-15mと言われています(電子の古典半径)。べき乗表現は、普段の生活ではあまり使われないので、これを通常の数字表記にすると、
0.0000000000000028179402894m
ということで、非常に小さい粒子であることがわかりますね。これはあくまでも、電子を点として電荷で計算するとこうなるという数字(電子の粒子的側面)なのですが、電子は点を持たない波であることも知られていて、この場合電子には大きさが存在しないということになります(電子の波動的側面)。この場合粒子的に表れるのは、波を確率論的に説明することが可能で、そうなるとその確率計算の範囲は無限小から無限大までの範囲となり、これは我々の宇宙の大きさということになります。
つまり、電子は、点として現れる粒子としての非常に小さい側面と、波としてあらわれる非常に大きい側面を同時に持っているということです。

我々が通常目にする物質・肉体の構成要素としての基本的な素粒子の一つが電子ですから、物質・肉体は、物質としての限定された大きさと、波としてのいわば無限大の大きさの二つの側面を同時に持っているということになります。
他の素粒子の陽子や中性子でも、量子力学での基本的な考え方は同じです。

スピリチュアルな考え方もこの電子の大きさというものと通じていて、物質としての現れという側面と、波として宇宙全体に存在しているという二つの側面で考えることが必要になってきます。

人間の身体の大きさは波の側面で見れば宇宙全体に広がっているが、物質としての側面では、1.7mぐらいの存在として感じているということ。オーラはその中間的なものなので、肉体よりはひと回り大きいサイズで感じられる。

物理学者アインシュタインの有名な公式として、
e=mC^2
というものがあり、eはエネルギー、mは質量、C^2は光の速度の二乗を表している。
これは、エネルギーと質量すなわち物質が実は等価であることを示している。
それまで、エネルギーと物質は別々のものと考えられていたのだが、それが等価であることを示したということで、画期的なことでした。
つまり、この宇宙の物質は全てエネルギーであるということです。

スピリチュアルな考え方として、この宇宙に存在するものすべては、エネルギーであり、それが物質化したものという考え方があります。これはまさに、上記の公式そのものでもあります。また、この世界の根源は光であるという考え方もあり、これも上記の公式にCという光の速度というものがあり、上記の式をすこし変えると、
root(e/m)=C
となりますから、元は全て光であるということもここでは示しているわけです。

■自分と他との境界

自分という存在を物質として見たら、身長・体重のサイズ、質量というものなりますが、我々は食べないと生きていけないということをここでは考えてみます。

食べることで、肉体の細胞が出来るわけですが、食べる、水を飲むというときの食糧や水はどこから来ているか?
これらは、すべて大自然にあるもので、大自然にないものはありません。つまり、大自然を摂取しているということであり、我々は大自然そのものと言い換えることもできます。そのため、摂取ということを考えると、我々の境界線というのは、大自然=宇宙全体になるわけで、宇宙がないと地球が出来ない。地球がないと食物が出来ないということになります。

人間という身体で見ると肉体の大きさだが、別の目線で見ると、宇宙全体に広がっていく。
この違いは、あくまでも見方だけ。
一つ一つの細胞としてみれば、小さい存在だが、摂取しているエネルギーで見れば地球全体であり、宇宙全体である。そのおかげで我々は生きることができている。
スピリチュアルで考える以前に、我々は地球の恩恵で生きているということであり、環境対策を考える以前に、恩恵を受けているという事実を先に認識することが必要です。

スケールを変えてこの世界を見ると、我々が常識だと思っていたことが、常識でないことが分かる。
我々のスケールはせいぜい、1m程度だが、宇宙のスケールは10の-30乗m ~ 10の30乗mと非常に小さいサイズから、非常に大きいサイズまでの幅がある。
我々が普段感じ取ることができるスケールは宇宙全体から見れば非常に限られており、我々が肉体で感じ取っている、常識と考えられているものは、宇宙の中では非常に狭い範囲でしかないわけです。

なので、物事を考える時、物質の世界と波あるいはエネルギーの世界の二つの側面で考えることが必要になってきます。
人間を物質としてみると、1m程度の存在でしかありませんが、波としてみると、そのエネルギーは、宇宙の果てまで広がっていて、波のピーク部分が人として感じ取れるというわけです。
2名の人がいるとすると、その波(エネルギー)は、どちらも宇宙の果てまで広がっている。だが波と波は、海の波のようにそれぞれの波のピークを保つことができる。人が何人いようと、それぞれの波のピークを保つことができるわけです。この場合、海の水というのは、一つしかありません。湖のように分離されているわけではなく、一つの水の上に沢山の波が存在しているということです。
この水が、ワンネスという意味です。ワンネスとは、元は一つだが、それぞれの個性を持った波が沢山存在しているということを表しているわけです。

ワンネスという言い方は、波的に見ると、これはもう当たり前・常識という
感じになります。我々がそれを感じにくいのは、物質という体験をしに来ているからでしかありません。
元は、波(エネルギー)なのだけど、波ではない体験をしているのが我々だから分かりにくいだけです。

宇宙全体のエネルギー量のうち、物質化しているのは、3~4%程度しかなく、残りは全て、エネルギーとして存在しています。
宇宙全体ではエネルギー体の方が圧倒的に多いわけです。しかし我々が生活する環境では、モノだらけ。宇宙全体から見ると、かなり珍しい領域であるということです。

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