カウンセリングの基礎

この記事では、カウンセリングにおいて重要な基礎を説明します。

(1)世界観
カウンセリングを行う上で最初に重要なのは、「自分の価値観を捨てる」ということです。

これは、自分の価値観に意味がないということではなく、自分の価値観というのが、地球のみならず、宇宙の星々あるいは、宇宙感覚という広い世界から見れば、非常に狭いものでしかないということを知ることが大切であるということです。

世界には、様々な人、様々な体験、様々な価値観・世界観があります。そういったことを理解した上で、自分が持っている価値観というのは、自分が勉強・体験した範囲でしかない価値観であるということを理解し、カウンセリングにおいてはそれを捨てることができるというのが重要になります。

というのも、カウンセリングに来られる方々の背景は、自分が経験したこともないような、現世での体験もあれば、過去生での体験もあり、さらには、他の星々での体験もあります。また、自分が想像できないような価値観を持っている人もいます。なので、自分の価値観の範囲でカウンセリングするということは、単に自分の価値観を押し付けているということでしかありません。残念ながら、カウンセラーという肩書きを持って仕事をしている人の中には、そういった人も存在するようです。

カウンセラーというのは、あくまでもクライアントさんが良くなるための情報提供者ですから、自分の価値観ではなく、クライアントさんが良くなるための情報・世界観を提供するということが大切です。

(2)ニュートラル
人は何か事柄を見たり聞いたりしたときに、事柄という事実のみを見る・聞くということだけではなく、その事柄に対して自分なりの価値観で判断をするということを瞬間的に行ってしまう傾向があります。しかし、その判断というのはあくまでも自分の価値観であって、他の人から見たらその判断は異なるものになることがよくあります。
ここで言うニュートラルというのは、その判断をする手前で、事実のみを見るように留めることが大切であるということで、事実と価値観による判断を分離するということです。
・事柄が起きたという事実(価値観による評価をされていない事実)
・価値観による判断
を分離することで、事柄は事柄、判断は判断と分けることで、自分の価値観に囚われることなく、事実を事実として認識するということです。

そうすることによって、自分の価値観から離れて、事実を冷静に認識することができるので、価値観による偏りを持つことなく、中立的(ニュートラル)に事実を認識することができます。

人が、何かを見たり・聞いたりして、怒ることがあります。またいやな気分になることもあります。しかし、これは自分の価値観によって感情が起きていることであって、事実の冷静な認識をしていない状態です。
事実と判断の分離をすることができるようになると、怒る手前で一度立ち止まることができます。

カウンセリングにおいては、事実をニュートラルな立場で見るということが非常に大切です。

(3)原因と結果
物事には、原因と結果という因果関係がありますが、これが1対1の関係の時はわかりやすいのですが、原因と結果が1対nもしくは、n対1(n>1)ということがあります。

これはどういう状態かというと、カウンセリングにおいて、クライアントさんが多くの問題を挙げるのですが、よく見ていくとその原因は1つか2つでしかないということがあります。つまり、1つの原因によって複数の問題が引き起こされていることがあります。ところがクライアントさんは、それぞれ別の問題として認識し対応しているため、原因が1つであるということに気が付かない状態です。この場合は、その1つの原因をきちんと捉えて、カウンセリングすることが必要です。

また、一方で、結果としておきている状態に対して、複数の要因が絡んでいるという場合もあります。この場合は、複数の要因それぞれを区別・認識し、要因ごとの対応をきちんとカウンセリングすることが必要になります。

(4)人は常に良いことを行っている
相談内容の中で、家族の誰かがいわゆる問題行動をとることがあった場合、それを問題と思っているだけでは、本当の原因にたどり着くことができなくなります。
人の行動原理の一つに、「自分にとって良い行動をする」ということがあります。一見すると問題行動のように見えたとしても、本人の認識としては自分にとってそれがいいことであるから行うわけです。

たとえば、過食について考えてみます。過食というのは明らかにその人の体にとって良いことではありません。しかし、その行動を起こす背景としては、過食することがその人の精神的な面で何か良いこと(メリット)があるからそれを行っているのであって、そのメリットの部分に気が付くことが大切で、多くの場合過食することは、精神的渇望を補填するというメリットがあるため、その精神的渇望をそのままにしている間は過食が続くことになります。精神的渇望に気づいて対処することがその行動を辞めさせるには一番大切なことです。

(5)クリエイティブであること
クライアントさんが相談する、問題や課題は良く似たものはあっても、まったく同じものはありません。なので、解決策や対処法はメソッド化されたものを使うだけでは十分ではありません。常に創造的(クリエイティブ)に対応することが必要です。
解決のメソッドというのは、始めから存在していたわけではなく、良く似た問題・課題パターンに対して、同じ方法論が使える時に創られるものです。なので、特定のパターンに対してメソッドが全て解決してくれるというわけではありません。メソッドをベースとしつつも、状況・状態に合わせてクリエイティブに対応することが必要です。

(6)結果が重要
カウンセリングにおいては、カウンセラーがどういうツール(エネルギーワーク、チャネリング、リーディング)を使ったのかということよりも、カウンセラーが何を語ったのかよりも、クライアントさんが“受け取った結果”が重要です。
カウンセリングを行う時は、方法論で語るのではなく、結果で語ることが大切です。

(7)カウンセラーのタイプ
カウンセラーのタイプとして、自分が「問題解決型」なのか「成長サポート型」なのか、それとも「両方型」のどのタイプになるのかを知っておくことも必要です。

「問題解決型」というのは、まさにその名のとおりで、問題を解決することに長じているタイプで、多くのヒーラーも基本的にはこちらのタイプになります。
このタイプの場合、問題がないと実力を発揮できません。また、かなりひどい状況の人を助けることが多いため、カウンセラーから見てそれほど深刻ではないと思える問題の場合、「そんなの問題ではない」とか「気持ちの問題です」という言い方になってしまうことがあります。
カウンセラーから見れば、問題ではないのかもしれませんが、本人にとっては問題であることは変わりないので、結果的に期待した結果を得られないという不満が残り、カウンセラー側にも問題ではないのに頼ってきているといった気持ちが残ることで、双方不満な結果になることがあります。
世の中的に目立つのは問題解決タイプの方です。それは他では解決できないでいて悩んでいたひとが、そこで解決したということで、インパクトが強いため、印象に残りやすいということがあり、それゆえにメディア(テレビ、雑誌など)にもよく登場します。

もう一方の、「成長サポート型」の場合は、深刻な問題を扱うより、その人の背中を押してあげるようなサポートの仕方や、人生をよりよくするための援助や教育が得意とする分野ということになります。霊的な成長を目指す人には、こちらのカウンセラーの方が良い結果を得ることができます。
成長サポート型は、問題解決型に比べると問題解決というインパクトが少ないので、印象度合ということでは弱くなります。

「両方型」は問題解決も成長のサポートもどちらもバランスよく扱えるタイプで、このタイプはあまり多くないですが、このタイプであればあらゆる問題や相談を受け付けることができるので、タイプとしては最も良いのですが、数が少ないのがネックになります。
一般的には、どちらかが得意で、もう片方についてはあまり強くないというタイプが多いです。

最後に、
「クライアントさんの成長が、自らの成長につながる」
ということが、カウンセラーの基本です。

(以上)