カウンセリングの中で、職業選択のミスマッチというケースが結構あります。
ここで言う職業選択というのは、技術職がいいのか営業職がいいのかといった範疇ではないものです。
(1)仕事に向かない
昔は、学校を卒業したら、花嫁修業という選択肢もあったのですが、最近は花嫁修業も会社員として行うというケースが非常に多いです。会社員として仕事に向く人であればいいのですが、典型的な花嫁タイプ(結婚して、家庭に入るのが一番向いているタイプ)の場合はそうもいかなくなります。
学校を卒業して、進路相談となると、典型的な花嫁タイプの人も、会社員・仕事について選択せざるをえないというのが現状になってしまい、自分の進路について真面目にあれこれと悩み始めるわけです。
本当は、会社員も花嫁修業であると割り切って行けばいいのですが、男女平等ということが社会の常識になった結果、花嫁修業ということを堂々とはいえない時代になってしまい、自分に向いた仕事を探し始めるのですが、結婚して家庭に入るのが一番その人に向いていることなので、これといってやりたい仕事があるわけでもなく、仕事に特に向いているということもありません。
なので、会社員になってからも、この仕事は自分に向いているのかどうかずっと悩みが続きます。
カウンセリングの中では、こういうタイプの人に、結婚して家庭に入るのが一番だと告げると、とても安心した表情になります。なにしろ、その人が本当にやりたいことは、家庭に入るということですから。
(2)会社員に向かない
最近では、仕事=会社員もしくは公務員というイメージが非常に強くなっているため、進路選択において、それ以外の職業が選択肢から完全に脱落しているケースが、親子両方に見られます。
これまで、職人タイプ、農業・林業タイプ、店長タイプ、社長タイプ、などの人を見ていますが、これらのタイプの人が会社に入ってもうまく行きません。会社を自分の能力をつけるもしくは高めるための手段として活用するのであればいいのですが、会社の中でサラリーマンとして仕事をしようとしても、周囲や上司とぶつかったり、仕事が面白くなかったりするだけです。
このあたりは、学校の進路指導のやり方や、職業に対するイメージなども影響されて、選択肢から脱落していることが一番の問題ではないかと思っています。
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<9/6追加>
(2)のケースの場合、選択肢を広げる方法として、「13歳のハローワーク」という本を読んで見るのがお勧めです。
ただし、あくまでも職業選択のための本なので、"家庭の主婦"は職業ではないという判断なのか、職業リストのなかに入ってないため、(1)のケースの場合、沢山の職業を見てかえって混乱するかもしれません。
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