六芒星の富士山浅間神社 [7/17更新]

神社

富士山に縁が深い浅間神社が六芒星の配置になっていますが、北西方向(図の左上)には浅間神社がありません。

北西部分は浅間神社がないので、富士山ワークでもここはノンストップで通過しているポイントです。

浅間神社がない理由について調べてみると、富士山の噴火の歴史と関係しているようです。

青木が原樹海

北西部分はちょうど、青木が原樹海があります。現在は樹木の生い茂る場所ですが、これは富士山の噴火による溶岩が流れてできた場所です。

貞観大噴火

貞観6年(864年)に、貞観大噴火と呼ばれる、富士山の大噴火がありました。

その頃西湖と精進湖は一つの大きな湖であり剗の海(せのうみ)と呼ばれていましたが、富士山の大噴火による大量の溶岩流によって大部分が埋まり、西湖と精進湖に分かれました。

大量の溶岩が流れて来たため、現在青木ヶ原樹海となっている場所も人が利用できるような状態になく、やがて長い時間を掛けて樹海となったものです。

浅間神社

富士山の神を祀るのが「富士神社」でなく、「浅間神社」となっていますが、浅間神社は浅間大神(あさまのおおかみ)という火山の神を祀る神社です。

富士山は現在は活動を休止している休火山ですが、歴史を遡るとたびたび噴火をしています。 浅間大神は噴火を繰り返す富士山に対し、人間が鎮火・平安を願って祀った神であり、神の怒り=噴火を承伏することを目的としています。

北西方向の場所は、生活に利用できる状態にないため、浅間神社が建てられることが無かったようです。

自然が創った神社

神社の成立ちを考えると、御神体は自然石を使う事もありますし、神域というのは禁足地になっています。
すると、青木ヶ原樹海は、一面に広がる溶岩が御神体、樹海が禁即地であるという見方をすることができます。そのように考えると、青木ヶ原樹海は自然が創った大神社となります。

なので、富士山の周辺には、富士山に縁が深い神社が六芒星を形作っています。

 

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