良い神社を探す方法 [2/2更新]

神社

伊勢国一宮 椿大神社

良い神社を探す方法は色々とありますが、絶対的な方法というのはないので、自分に合った方法を選んで探すことが大切です。

良い神社を探す方法として、大きく分けると公的な格付けと私的な格付けがあります。

公的格付け:式内社、名神大社、二十二社、一宮、近代社格制度、別表神社など
私的格付け:紙の地図、ネット地図、神社100選、個人的な格付けなど

まずは、公的格付け、次に私的格付けについて書きます。

式内社で探す

「延喜式(えんぎしき)」とは、927年に成立した平安中期の法典。
巻九、巻十は、「延喜神名帳」とも言われ、全国の神社2861社が記載されている。
延喜式に記載されている神社を「式内社(しきないしゃ)」と呼び、927年以前の創建となり1000年以上の歴史を持っていることになる。延喜式成立以前に存在していたが延喜式に記載されていない神社を「式外社」と呼ぶ。

式内社は長い歴史があるため、縮小されたり、無人となったり、廃絶した神社もある。
また、延喜式に記載されている神社が、現在のどの神社になるかが確定できていない場合を「論社」と呼ぶ。

式内社については、こちらが詳しい:
https://genbu.net/engi/

名神大社で探す

明神大社(みょうじんたいしゃ)は「延喜式」に記載された、古来より霊験が著しいとされる神社に対する称号で、全てが官幣大社・国幣大社であることから、名神大社と呼ばれる。

神社のリストについては、以下を参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/名神大社#一覧

二十二社で探す

国家の重大事、天変地異の時などに朝廷から特別の奉幣を受けた神社。
平安時代に制度としての二十二社(にじゅうにしゃ)が確立したとされる。
主に畿内の神社から選ばれた。畿内とは、現在の大阪府の大部分と、京都府の南部、兵庫県の南東部、奈良県の全域に当たる。

神社のリストについては、以下を参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/二十二社#一覧

一宮で探す

一宮(いちのみや)は、令制国(りょうせいこく)ごとに定められた最も格の高い神社のこと。令制国一国あたり一社を原則にしているが例外もある。また格の順で一宮、二宮、三宮のように呼ぶ。一部の国では四宮以下が定められていた。律令制の時代において、国司が赴任した時などに巡拝する神社の順番とされている。
一宮と二宮以下の格付けは、時代によって変遷があり、かつて一宮だった神社が三宮になっているような場所もある。
過去に一宮であった神社は「全国一の宮会」を結成している。また、現代に新設された一宮もある。

神社のリストについては、以下を参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/一宮#諸国一宮以下一覧

近代社格制度で探す

明治維新以降から第二次世界大戦後まで使われ、神社の格を表す目安。
神祇官が祀る官幣社と、地方官が祀る国幣社があり、官幣社は国幣社よりも格が上とされ、それぞれ大中小の社格があるので、官幣大社、官幣中社、官幣小社、国幣大社、国幣中社、国幣小社と呼ばれている。
順列としては、
官幣大社 > 国幣大社 > 官幣中社 > 国幣中社 > 官幣小社 > 国幣小社 > 別格官幣社
が原則となっているが、明確な区分になっているわけではない。

神社のリストについては、以下を参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/近代社格制度#官国幣社一覧

別表神社で探す

神社本庁が包括している神社のこと。
戦後、近代社格制度が廃止されたため、それに代わる制度として制定。
「役職員進退に関する規程」の別表として記載されていることから、「別表に掲げる神社」として「別表神社」と呼ばれている。351社。なお有力な12社は包括関係にないので、記載されていない。

神社のリストについては、以下を参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/別表神社#別表神社一覧

金幣社で探す

岐阜県独自の制度で、第二次世界大戦後制定された。
金幣社、銀幣社、白幣社、無格社があり、金幣社は岐阜県神社庁長が金色の幣帛=金幣を奉る神社になる。

神社のリストについては、以下を参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/金幣社#主な金幣社

◇◆◇

ここまでは、主な公的格付けについて書いています。
次に、私的な格付けについて書きます。

紙の地図で探す

私が神社を巡り始めた時に、良い神社を探す方法として良く使っていたのがアナログなこの方法です。この方法は、神社を巡り始めた人におすすめの方法です。

使ったのは、「ライトマップル 全日本 道路地図」です。

全国地図だと、日本の主要な神社が鳥居記号で表示されているので、とても分かりやすいです。また、神社がある場所の土地勘を掴むのにも、デジタル地図よりアナログな地図の方が地域全体を見渡せるので、とてもいいです。

東国三社(鹿島神宮、香取神宮、息栖神社)だとこんな感じです。

ただ、あくまでも地図であり、神社案内が主ではないので有名な神社でも地図上に掲載スペースがないと掲載されないこともあります。特に、東京は人口密度が高いので掲載されない神社が多くありますので、他の方法と併用するのが良いです。

日本全国の神社を巡っていた時は、この地図で行く神社を決めてました。どんな神社なのかまでは載ってないですが、行ってみればわかることなので、気にせず近いところから順番に巡っており、この地図を一番頼りにしていました。

ネット地図で探す

最近では、こちらの方法がメインの探し方になってます。
長くなるので、別記事にまとめました。

良い神社を探す方法 - Google Mapsで調べる
旅先で良い神社を探したいとき、自宅で身近な良い神社を探したいときに、スマートフォンやパソコンで探す方法について書いておきます。私自身、最近はこの方法で神社を探して出かけてます。 この記事は、子記事です。 親記事はこちら: 良い神社の例 先日...

神社100選で探す

神社100選というのは、100という数が区切りが良いため、書籍やサイトなど様々な人が神社100選を書いています。
個人もしくは編集委員が100社を選ぶのですが、その基準はそれぞれなので、主要な神社はどの100選にも選定されますが、50番目ぐらいからはそれぞれ選定に違いが出てきます。そのため、自分に合った100選を選ぶか、複数の100選を比較しながら使うことになります。

Google検索 神社100選

私的な格付で探す

色々な人が、様々な神社の格付けをしています。

ネット上で 良い神社 をキーワードにして検索すると、様々な私的な格付けされたサイトがあります。
旅行会社のサイトもあれば個人的なサイトも様々あります。

これらを見る場合、実際にその神社を訪問しているのかどうかをチェックしておいた方が良いです。

実際に訪問してないサイトでは、説明文がどの神社を見ても観光案内的な画一なものになります。実際に訪問している人のサイトは、それぞれの神社ごとに個性的な説明文になります。

実際に訪問している人のサイトの方が信頼がおけると思います。

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