昨年の記事で書いていますが、2019年のスーパームーンは2月20日です。
次のスーパームーンはいつか? [1/15更新]
※2019年の最初のスーパームーンの計算を追加し、タイトルを変更しました。2018年のスーパームーンは正月の1月2日にありましたね。2018年1月2日の次のスーパームーンがいつになるのか?国立天文台のサイト(月の地心座標)を使って計算してみ...
スーパームーンは、言葉にインパクトがあるので、何か特別な月であるかのように思えます。
2019年の満月時の地球から月まで距離(地心距離)を国立天文台のサイトで計算してみました。
年月日 | 時刻 | 黄経差 | 地心距離 |
2019/1/21 | 14:16 | 180°(皆既月食) | 358,029 |
2019/2/20 | 0:54 | 180° | 357,151 |
2019/3/21 | 10:43 | 180° | 360,612 |
2019/4/19 | 20:12 | 180° | 367,130 |
2019/5/19 | 6:11 | 180° | 379,252 |
2019/6/17 | 17:31 | 180° | 388,255 |
2019/7/17 | 6:38 | 180°(部分月食) | 399,176 |
2019/8/15 | 21:29 | 180° | 404,170 |
2019/9/14 | 13:33 | 180° | 406,269 |
2019/10/14 | 6:08 | 180° | 402,116 |
2019/11/12 | 22:34 | 180° | 395,834 |
2019/12/12 | 14:12 | 180° | 383,722 |
数字だと分りにくいので、グラフにしてみるとこうなります。
赤丸がスーパームーンの2/20です。
このグラフでは、低いほど地球に近く、高いほど地球から遠いことを示しています。
でもグラフの縦軸の最小値が0ではないことに注目してください。
エクセルなどの表計算ソフトでグラフを作ると、自動的に最大値・最小値に合わせたこんなグラフになりますが、これでは実際の変化量を直感的に見ることができないので、縦軸の最小値を0にすると、こうなります。
最初のグラフと比べるとだいぶイメージ変わりますね。でも、こちらの方が実体に近いものになります。
最大のスーパームーンと言う時でも、大きさは13%程度大きくなるだけです。2016年の最大・最小満月を比較した図が国立天文台にあるので、引用します。
こちらを見ても、それほど大きさに差があるわけではないのが分ります。
一方で、日食や月食は、遠く離れた場所にある天体が天球上の一点に重なるものですから、はるかに意味合いが大きくなります。
私の感覚では、スーパームーンは言葉のインパクトや分りやすさもあり、実体よりもかなり盛ったイメージで見られているようです。
大きさの違いよりも、満月・新月の違いを感じ取ることの方が大切だと思います。
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