日食観測のためのグラスが色々と売り出されていますが、安い製品には注意してください。
今回は、日食時間も比較的長く見られるので、長時間太陽を眺めることになりますが、その時には必ず日食観測のためのグラスを使用してください。そうしないと目を傷めることになります。眼は一度傷めてしまうと、回復は非常に難しいので、ずっと後遺症が残る可能性があります。
日食観測グラスは、安いものは数百円からありますが、そういったものの中には眼の医学的な防護を考えておらず、単に黒いフィルムを貼ってあるだけのものもあります。数百円ケチって目を傷めてしまっては、意味がありません。
また、2009年の日食の時に使った日食観測グラスは使用しないで、新たに買った方が良いです。というのも、こういった製品は長期間に渡って保存して使うことを考慮していないので、以前に買った製品は劣化している可能性があります。
日食観測グラスとしては、きちんとした光学系製品のメーカーのものがお勧めです。
私の場合は、ビクセンの製品を使っています。ビクセンの日食グラスは、「世界天文年2009日本委員会推奨」で全国の小・中学校・公共の科学館等の施設に配布される「日食観察用キット」として正式採用されています。
ビクセン > 日食(太陽)を安全に観察するための機材「日食グラス」
https://www.vixen-m.co.jp/category/GDS104/1101445.html
世界天文年2009日本委員会> 取り組み > 国内の主催企画 > 日食グラスで月にかくれる太陽を見よう
http://www.astronomy2009.jp/ja/project/solar-p/seg.html
ビクセンのものは、他の安い製品(数百円程度)に比べると、数倍の金額(千五百円程度)になりますが、眼の安全・防護を考えれば安い金額だと思います。
他にも、光学製品メーカーのケンコー(Kenko)からも、眼の防護を考えた日食観測グラスが出ています。
左がビクセン(デザインは、Amazonバージョン)、右がケンコー(デザインは、Kenko-バージョン)いずれも同じ外形で、異なるデザインのバージョンが多数あります。
Amazonや楽天などのネット通販サイトで入手可能です。
日食観測グラスを買う時は、メーカーがどこなのかに注意して買ってください。
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