天形星神社(てんぎょうせいじんじゃ)と読みます。マンガにでも出てきそうな社名の神社ですが、実在の神社です。
天形星神社という社名では、全国でここ一か所しかありません。似ているものとしては、静岡県沼津市に天形星大牛頭天王(てんぎょうせいおおごづてんのう)がありますが、小さい末社のようで地図では見つかりません。
→ その後天形星大牛頭天王を見つけました:末尾の記事参照。
千葉県流山市の神社で、豊四季にある駒木諏訪神社の兼務社(神職が兼務する神社)になるため、神職が常勤しているわけではありません。
外壁が白い一般住宅風の社務所はありますが、普段は無人の神社になります。実際に参拝してみると、地方の神社としては、若干大き目の広さを持っているので、林の中の神社という印象です。(なので、やぶ蚊には要注意)
御祭神は素盞嗚命(スサノオ)ということです。参拝してみると、素盞嗚命のエネルギーは、あるにはあるのですが、前面に出ている感じがありません。素盞嗚命より前面に出ているのは、人神的ではない、それ以上の大きなエネルギーになります。
天形星とは、天刑星(てんけいせい)とも呼ばれる道教の神で、木星のことになります。
一方で、この神社の御祭神である素盞嗚命は、牛頭天王ともよばれるが、牛頭天王はかつて疫病を広める行疫神であったがその後、蘇民将来の娘を助けたことから、災難除けの神に転じている。それらの歴史が、素盞嗚命の神話と同一であるという説が生まれ、やがて、牛頭天王と素盞嗚命は同一であると変化していった。
そして、天形星は、行疫神や疫鬼などを食べてしまうことから、疫病を防いでくれる神として人々に祭られてきたという歴史があります。
そういった歴史を知らなくても、この神社は、素盞嗚命よりも、非常に大きな惑星的なエネルギー、つまり木星のエネルギーを強く感じます。
このエネルギーは、男性的で力強いものです。
なので、男性神としてのシンボル的な存在として表現されることになります。日本では素盞嗚命がその代表格となりますが、海外では、ゼウスやユピテル(英語読みでジュピター:木星を表す)となるのも理解できます。この神社は、日本古来のエネルギーというよりは、宇宙的あるいは星的なエネルギーになります。
千葉という土地は、歴史的に星信仰が明確に存在していたという日本では数少ない土地の一つで、柏市と我孫子市の境の北柏の国道6号線沿いには、北星神社という妙見信仰の神社もあります。
妙見信仰というのは、北極星(北辰とも言う)を、この世界の主星として信仰するもので、この星は、地上においてこの世界を支配する支配者を表しているというものです。(実際には、かなりこじつけなところもありますが・・・)
北星神社の表向きの御祭神は、天御中主命となっていますが、これは後年整理されたときにそうなったのであって、本来は妙見信仰=北極星の神社であることは歴史的に見てもあきらかです。
さらに、千葉市内にある千葉神社は、まさに妙見信仰の神社として知られており、参拝すると、頭の上で星々がぐるぐる回るエネルギーを感じられるという全国的にも珍しい神社です。
神社の拝殿が二階建てとなっているのは、とても珍しい形式ですが、天空の星々のエネルギーを表現するためにこのようになっている(1F:地上 2F:天空)と考えるなら、納得できる形式です。そのため、御祀神のエネルギーを感じるには2Fで参拝する方が、より感じられます。
ということで、天形星神社の話に戻ると、この神社は、いわゆる日本神話(古事記、日本書紀)に書かれている神々を祀っているではなく、もっと根源的な神を奉っている神社であることは、エネルギー的な感覚からもあきらかです。
大きな惑星である木星の神社ですから、大きなプロジェクトを遂行しなければならない人や、大きな夢を持ちたい人、自分を変えたいと思っている人にお勧めの神社です。
社名:天形星神社(てんぎょうせいじんじゃ)
住所:千葉県流山市長崎2-157 Googlemap
駐車場:2台分あり
エネルギー評価:★★★★(惑星のエネルギーを感じられる場合)
(その後)
天形星皇牛頭天王について調べました。
(参考資料)
千葉県流山市 駒木諏訪神社
http://www.suwano-mori.com/
静岡県 鷲頭神社
http://www.inarijinja.com/kenmu/washizu/index.htm
静岡県 鷲頭神社 > 沼津市大平地区神社明細 > 天形星大牛頭天王
http://www.inarijinja.com/kenmu/washizu/shiryou/bunken.pdf pdf
呪符木簡「天形星」から見る備後地方の疫病対策
http://www.fuhc.fukuyama-u.ac.jp/human/hc/event/essay/2008/soturon2008-fujii.pdf pdf
コメント
千葉神社、異形の神社ですね。
楽しそう。
写真で見る感じだと日月の模様?もありますか?
ここですか?
http://www.chibajinja.com/index.html
だいたい名前が「千葉」だし、この土地に星の信仰があったんでしょうね。
(でも千葉神社、なんだか寺っぽい感じもします。なんでだろう)
Amano-Jokeさん
日月の模様というか、紋がこちらです。
http://www.chibajinja.com/060mon.html
ここですか?
http://www.chibajinja.com/index.html
はい、そうです。
妙見信仰は、日本の場合仏教に属する神仏習合だったのが、明治になって神仏分離によって、神社と寺に分かれているので、神社みたいな寺とか、寺みたいな神社というのは、日本中にあります。
お初の書込です。昨日、岡山県倉敷市の天形星神社に、行って来ました。今は名前が変わっていますが、いそのがみふつみたまじんじゃ に。鳥居には、天形星とありました。凄いパワーで、中の石洞神社には、おどんど様が来てくれました。蛇神さんも。岡山は、小さい寂れた神社でしたがパワフルでした。