人は、成長する過程において、様々な体験や、言葉などから、自分が持つ価値観や世界観を作り出していくのですが、人によっては、ネガティブな体験・言葉を抱えてしまっていることがあります。
分かりやすくするために、このモデル化では、そういったことの連鎖を単純化して表現しています。
まず最初は、ネガティブな体験・言葉がなかった人の場合。
□→△→○
この場合は、ネガティブな体験、言葉を持っていないので、ポジティブな世界観(○)を形成しています。
次に、ネガティブな体験・言葉があった人の場合。
■→▲→●
この場合は、ネガティブな体験(■)、言葉(▲)を持っているので、ネガティブな世界観(●)を形成しています。
こういった形成は、幼少期に行われます。
しかし、大人の場合は、これまで持っていなかった世界観を新たに導入することができるので、過去に囚われない世界観を持つことができます。これを潜在意識の書き換えと言っています。
たとえば、このような人の場合でも、
■→▲→●
潜在意識の書き換えでは、
■→▲→× (過去と、現在の価値観の連鎖を切る)
◇→▽→○ (新たな知見で、新しい世界観を構成する)
という方法で、ネガティブな体験や言葉があっても、新たな知見(◇、▽)をベースにすることで、ポジティブな世界観(○)を持つことが可能です。
あるいは、
■→▲
↓ ↓
◇→▽→○
といった具合に、過去の体験や言葉の評価を変更することで、ポジティブな世界観(○)を持つことが可能です。
こういったことを、「気づき」として体験している人も多くいます。
あるいは、職場が変わったり、上司が変わって、初めて見る環境で仕事をするようになったり、付き合う人が変わって、新しい世界を見たときなどに、こういったことが起きるのもよくあります。
気づきや環境の変化は、それが起きることを予測・予想するのが難しいので、いつ改善されるのかがわかりません。
潜在意識の書き換えでは、本人が主体的に関わることにより行われるので、改善される時期を想定できるのが特徴です。
潜在意識を書き換えるためには、事前に、新たな知見(◇、▽)を導入しておくことが必要になります。本人が、古い知見(■、▲)に引きずられたままでは、結果的にネガティブな世界観を再構築するだけになってしまいます。
新たな知見(◇、▽)というのは、本人の記憶の中にはありません。自分一人で解決しようとすると、古い知見(■、▲)に引きずられたままになります。なので、新しい知見を他の誰かから取得することが必要になります。
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