アートの価値

ここで言うアートとは、油絵や版画、生け花や書道、その他の作品を含めた広範囲の作品を指します。

アート、特に油絵で、数億円の値段がついているものが多くあります。また、茶道の茶碗も、一般の人が信じられないくらいの高い値段がついているものもよくありますが、その作品の原材料費を考えてみると、現在の価格で高くても数千円から十数万円ぐらいにしかなりません。原材料費との比較で考えると、アートの値段は、常識的には計算不能な高い価格になっているというのがよくあります。

なぜ、このような金額になるのかというと、世界に一つしかないから、オークションで値段が吊り上っているから、といった説明をよく目にしますが、原材料費との比較で考えるなら、その値段を説明するには不十分です。

アートにおいては、作品の物質的側面だけで価値が決まるのではなく、エネルギー的な価値が存在します。

つまり、アートは、物質的な作品の後ろに、作者が込めたエネルギー的なものが存在しており、物質的なことと、エネルギー的なことの二つの要素によって、価値が決定されていきます。

すぐれた作品には、見た目の良さだけではなく、人々が無意識的に感じる、エネルギー的な良さがあります。

作品のエネルギー的な良さというのは、作者の思いや心根、あるいは表現したいという心象などの、作者のエネルギーが反映されています。そのエネルギー的な良さが、作品を見る人に感動を与えます。

なので、良い作品には、見た目だけではない評価が与えられることになり、非常に高い値段が付くことがあります。しかし、逆に作者の思いや心象が、良くないと、いくら技術的に良い作品であっても、高い価値を持つことはできなくなります。

アートは、時として単行本のカバーとして作成されますが、カバーが高い価値を持っていない場合は、単行本の内容の価値にかかわらず、カバーのみで単行本の価値が決まってしまうこともあります。その場合、中身が良くても、本としての売り上げが上がらないことになってしまいます。

なので、アートを作成する人の場合、技術的なレベルも大切ですが、作成する人の心根や気持ち、心象が良いものを提供することが、必要になります。


この記事を書いた人について(1/28更新):

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