8月21日 初投稿
8月29日 データを8月28日までの数値に更新しました。
ピークを越えてきたことがより明確になりました。
これに安心してしまうことなく、感染防止の基本を徹底していきましょう。
8月20日の日本感染症学会で尾身茂さんが「全国的にはだいたいピークに達したとみられる」という趣旨の話をしていました。
全国の新規感染者数のグラフ(引用元:Yahoo!)を見ても、傾向としては減少に転じているという感じです。
関東地方の状況を見るために、感染者の多くを占める東京都のオープンデータをサイトからダウンロードして、グラフにしてみました。
青い線が東京の新規感染者数です。
新規感染者数は日々の数字が大きく動くので、このグラフだけでは判断が難しいため、7日間の移動平均すなわち一週間単位の数値の変動を赤い線で示しています。
新規感染者数は、数週間単位の大きな波と1日単位の小さな波が重なっています。この数週間単位の大きな波を、移動平均を計算することで見えるようにします。
移動平均で見てみると、7月末頃をピークとして、減少傾向に転じているのが分かります。
あくまでも傾向なので、何らかの要因で増加に転じる可能性も残ってはいますが、ピークを越えてきたと言って良いかと思います。
データ引用元:
東京都 新型コロナウイルス陽性患者発表詳細https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000010d0000000068
コメント
7日間の平均値のグラフは、良いですね。
株価の移動平均線の発想ですね。思いつきませんでした。
流れを読むには最適なグラフです。
このグラフを見て、少し感動しました。
直近2週間の下降曲線は、感染者数の増加に危機感を覚えた人たちの行動抑制の効果の表れだと感じたからです。
ただ恐れるのではなく、正体が見えてきた相手とどう向き合うか。
人類の知恵と団結の見せ所なのではないでしょうか?
7日間の平均値のグラフ。ありがとうございます。
> トムソーヤの冒険さん
移動平均は、複数の波からなるデータを平滑化する統計学の一つで、高校の電気工学や大学の電子工学の勉強の時に少し齧りました。
金融の株価や外貨取引なども複数の波からできているので、移動平均が良く使われます。
コロナウィルス感染者数も日々のデータの上下と全体のトレンドの二つの波からなるので、移動平均で見ると全体のトレンドが見えてきます。
ところが、TVニュースでは全体のトレンドではなく日々の数字ばかり追いかけるので、「4日間連続の200人越え」という報道に。これでは視聴者に対して危機感を煽っているだけとしか思えません。