エゴはとても狡猾である

悟りのプロセスに入って真の目覚めに到達していない時は、まだエゴが存在し、自分自身の本質とエゴが対立することが起きます。知識として、自分自身は永遠の存在であると思っていたとしても、もう一方でエゴが自分であると思っている間は、エゴの方が優勢になってしまいます。

そもそも、エゴというのは、肉体を存続させるために作られたので、エゴは、エゴ自身が消滅したり減少したりすることを嫌います。そのため、消滅したり減少したりする事態にならないように意識(マインド)に問いかけてきます。
エゴはエゴ自身の存続が強い願いであり、そしてエゴには善悪がありません。

そのため、人が行える手段であるなら、なんでもしようとするのがエゴの特徴です。そこに社会的な善悪とか良し悪しとかの概念はありません。ですから、世の中に、犯罪や戦争、あるいは他の人を無視したり貶めたりなど沢山の好ましくない事態が起きているのも、元をたどればこのエゴが起こしていることです。

そしてエゴは、自分が良ければ良いという状況を作り出そうとします。しかも、その人が、大切にしていることに働きかけるという特徴があります。
理性を大事にしているのであれば、理性に働きかけます。行動を大事にしているのであれば、行動として働きかけます。お金を大事にしているのであれば、お金に関することとして意識に働きかけます。
そして具体的な行動をおこすように働きかけてきます。

しかもこの働きかけは、自分は正しいことをしているという意識を持たせるように巧妙に組み立てられているので、正しいのは自分であり、間違っているのは他人であるという考えになって行きます。
これは大なり小なり、エゴを持つ全ての人の内面に起きていることです。

注意しなければならないのは、「自分は正しい・自分が良ければ良い」という考え方は、まさにエゴそのものであるということです。そこには他人を大切にするという視点がすっぽりと抜け落ちていることに気が付く必要があります。

エゴは、肉体とエゴ自身の存続が願いです。そのため、エゴは、自分が存続するためなら、何でもやります。エゴ自身が危機的になればなるほど強く大きくなります。そして、エゴには善悪がないので、とても狡猾に意識に働きかけます。

その罠に捉われないためには、エゴとは自分自身ではなく、ましてや本質でもなく、肉体を維持させるための道具として作られたものであるということに気が付く必要があります。
そこに気がつけば、エゴに捉われたとしても、それは自分自身の本質ではないことを思い出すことが出来るようになります。

そうすることで、エゴに対してエネルギーを与えない状況を作り出すことが、エゴの減少ひいては消滅につながります。

PS.
もし、あなたの内面に、何かをそそのかすような思考が出てきたとしたら、それはエゴです。
そのエゴの思考について、考えれば考えるほど、エゴにエネルギーを与えます。そのエゴの思考は、エゴであり、自分自身の本来の姿ではない。ということに気が付いてください。


この記事を書いた人について(1/28更新):

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コメント

  1. ikeda より:

    >エゴというのは、肉体を存続させるために作られたので
    つまり、エゴがなくなると言うことは
    肉体を存続させることができないということになりますか?

  2. sumie より:

    一度ですべて悟り切る人はいない、から、エゴの記事まで、ここ数年の自分の状態がまさにこうだったと納得しました。
    とてもわかりやすくまとめて解説してくださって、ありがとうございます。

  3. 桜咲く春 より:

    人は「自分は正しい・自分が良ければ良い」発言や行動 をして、
    家族を守り、自分を守って生きている部分が多い気がします。
    平常時はともかく、いざという時に自分が試される気がします。
    そういえば、お釈迦様のエピソードにも、そんな話がありますね。
    (女性の地主の話だったと思います。)
    肉体として命を繋ぐには、エゴを手放すというよりは
    どのように付き合っていくかということのように感じました。

  4. 八雲 より:

    > ikedaさん
    > つまり、エゴがなくなると言うことは
    > 肉体を存続させることができないということになりますか?
    エゴについては、概要的に書いているので、詳細には書いていませんが、肉体を存続させるための(本能的)エゴがあり、これは生きている間は存続します。

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