スピリチュアルカウンセリングで、「集中力が無くて・・・」という相談を受けることがあります。
「集中力」が無い人の場合、「分散力」が強い人が多いです。
「分散力」という言葉は私の造語ですが、「気配り力」と言っても良いです。
女性の場合は、「集中力」より「分散力」/「気配り力」を持っている人が多い傾向があります。
「集中力」というのは、自分が対象に対して没頭する能力なのに対して、
「分散力」/「気配り力」というのは、自分の周囲に起きていることに対して、意識を保つ能力ということです。
「集中力」がある人は、対象となる事柄に集中をすると、自分の周囲が見えなくなります。これが極端になると「をたく」と呼ばれる人になります。自分が興味を持つことができる対象には、すごく知識も経験も豊富ですが、それ以外の対象・分野には、まるで興味のない状態になります。
「分散力」がある人は、自分の周囲の状況に常に意識があるので、「気配り」のある人と呼ばれたりします。自分の周囲の状況が常に自分の意識の対象となるので、仕事的には多くの人を一度に対象とする仕事に向いています。
これは、「集中力」が強い人にはできないことです。「集中力」が強い人が仕事をすると、目の前の一人に意識が集中してしまうので、他の人がほったらかしになってしまうことになりがちです。
この二つの力は、対立的な要素を持っているので、「集中」が得意な人と、「分散」が得意な人に分かれる傾向があり、両方を兼ね備えている人は少なくなります。
私の場合、以前はITエンジニア、その後ITコンサルタントをやっていました。
ITエンジニアというのは「集中力」を必要とする仕事なのに対して、ITコンサルタントは多くの関係者の意見を取りまとめていくという「分散力」/「気配り力」が必要な仕事になり、一見すると同じ様な仕事に見えて、必要とする能力は全く異なる仕事になります。
「集中力」がないと嘆く前に、自分は「分散力」/「気配り力」をどれだけ持っているのかを振り返ってみることで、自分自身の立ち位置が見えてきます。
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