「悟ってない」と「悟っている」を一枚の図として表現するとこうなります。
悟るということは、私という個人が実は見かけでしかなく、実体は存在しないことを完全に理解することです。
基本は、たったこれだけです。
たったこれだけですが、通常は私という個人が存在するという意識があり、「悟ってない」という分離の意識の人生を長年生きてきたので、「悟っている」ということを「悟ってない」という立場から思考で理解しようとしますが、「悟ってない」という立ち位置しか知らない時は、「悟っている」という立ち位置を思考では理解することができません。
その思考では理解できないということを知らずに、悟りについて思考的に理解しようとする人が沢山いますが、それはそもそも不可能なことです。
「悟っている」という立ち位置を思考ではなく、体験的もしくは直感的に理解した人はこの違いを理解できるようになります。
中央の縦線が図の端まで描かれていないのは、「悟ってない」と「悟っている」というのは、悟ってないという立ち位置から見れば両者は隔たっているけれども、悟っているという立ち位置から見ればそこには区分はないということを表しています。
「悟ってない」から「悟っている」に一足飛びで変化するのではなく、「悟ってない」という立ち位置からスタートし、両者の間を行ったり来たりしながら、だんだんと「悟っている」という立ち位置に安定化していきます。
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