68年ぶりのスーパームーンが話題になっていますが、68年前と比べると地球と月の距離の差は約30Kmしかなく、比率にすれば、0.01%程度しかありません。
国立天文台が回答しています。
国立天文台 > よくある質問
http://www.nao.ac.jp/faq/a0207.html
http://www.nao.ac.jp/faq/a0207.html
地心距離の差はわずか
2016年11月14日の満月は「68年ぶりの近さ」が話題のようです。
ただ、2016年11月14日の満月のときの、計算上の月の地心距離は356520.2キロメートル、68年前の1948年1月26日の満月のときの地心距離は356490.6キロメートルと、その差はたった30キロメートルです。
すでに書きましたように、月を地平線近くで見るか、天頂近くで見るかによって、観察者から月までの距離は約6400キロメートル違います。観察者から月までの、この約6400キロメートルという大きな距離の差は考慮されない一方、月の地心距離の数十キロメートルという小さな差が大きく取り上げられるのは、やや不思議な感じがしませんか。
ということで、68年ぶりのスーパームーンというのが、天文学的には意味がないということが判りますね。それ故に、国立天文台やNASAのサイトを見ても、68年ぶりという紹介がされていないわけです。
むしろ、1900年以降で4番目に近く、21世紀に入ってから最も近いということの方が意味があります。
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