出羽三山とは、山形県鶴岡市にある、羽黒山(はぐろさん)・月山(がっさん)・湯殿山(ゆどのさん)の三つの山の総称で、それぞれ山としては別ですが、三山一体としての修験道の山になり、それぞれ出羽三山神社(羽黒山)、月山神社(月山)、湯殿山神社(湯殿山)があります。
三山・三社の関係としては、羽黒山が前宮・月山が中宮・湯殿山が奥宮という関係になるので、三山をめぐるときは、羽黒山→月山→湯殿山の順番になります。以前行ったときは、東北自動車道を北上して廻ったので、ちょうどその逆順になっていたのですが、今回は新潟から日本海側を北上し、鶴岡市内に宿泊したので、本来の順序で廻ることができました。
【出羽三山神社】
出羽三山神社は羽黒山(標高414m)の頂上近くに位置し、下からは参道石階段を上ることになります。今回は、後の立山登山もあることなので、参道階段を上ってみました。坂としては、一の坂、二の坂、三の坂という急坂があり、神社の案内図でも「健脚向き」と表示されています。ひとまず行けるところまで行こうということで、上ってみたのですが、「健脚向き」という説明通りで、かなり急な上りになり、結局二の坂の始まるところまで上って、引き返してきました。
なお、神社の入り口から、一の坂が始まる手前までの坂それほど急でもなく、一の坂の手前に社(やしろ)、滝などがあり、さらにその先に国宝五重塔があります。そこまでであれば健脚でなくても大丈夫です。
楼門からは、すぐ下りの参道になりますが、修験道のお山らしく、ざわざわと修験者の空気を感じます。まるで山の上から、参道を歩いているのを見つめられているような感覚です。すぐれた修験者は言わば霊能者でもあるわけですから、遠視(リモートビューイング)が出来たとしても不思議ではありません。山に入ると、常に誰からともなく見つめられている感覚があります。
それぞれ小さいながらも、良い神社ですが、見た目とはうらはらにお不動さんがもっともエネルギーが強く感じられました。修験道といえば、お不動さんが主役なので、それも当然のことかもしれません。
体力・筋力的にはまだきついので、二の坂を上るのは、あきらめて車で上ることに。
羽黒山有料自動車道(400円)があり、本殿がある上まで車で行くことができます。有料自動車道ということになっていますが、道は細いし、路面はがたがたと悪いし、いわゆる有料自動車道をイメージすると、ちょっとびっくりといった道路ですが、有料道路というよりは、支払うのは入山料だと言った方がぴったりします。
現在では、有料道路から上がる人がほとんどになるのですが、有料道路の駐車場から境内に入ると、ちょっと違和感があります。一言で言うと、バランスが悪い。建物の配置などのバランスがちょっと違和感を感じるのですが、それには理由があります。
本来の入り口である階段参道の鳥居の位置からすると、駐車場からの参道は神社の境内の横から入るような構造になります。そのため、本来の参拝ルートに沿って建てられた建物を、横から割り込んで参拝することになるためです。
なので、本来の参拝ルートつまり、奥に階段参道の鳥居があるので、鳥居の下の手水舎でもう一度、手と口をすすぎ、鳥居を越えていくと、建物の配置が意図をもって構成されていることがわかります。
本殿は三社を合わせ祀る形式なので、三神合祭殿となります。中央に月山神社、左に湯殿山神社、右に出羽神社、となります。
この時期は、冬の間に傷んだ茅葺を修理しているので、パイプの足場が組んであります。
三社を合わせたものであるためか、非常にエネルギーも強いものがありますが、やはり通常の神社とは違い、修験系のエネルギーになります。
月山神社(月山)に続く・・・
コメント
出羽三山に行ったのですね。
数年前、私の今年のラッキースポットだったので、ツアーを見つけて、行く計画を立てたのですが、行く事が出来ず。
翌年は、そのツアーもなくなってしまい、いつか行こうと思っていた場所です。
まだ、行くタイミングではなさそうですが、行く時の参考にさせてもらいます。
ミケニャンコさん
出羽三山は良いところですよ。
行く時には、北上していくと、湯殿山・月山・羽黒山の順に行ってしまいそうですが、これは逆順になるので、羽黒山から行くと良いです。
宿坊と出羽三山については、宮下坊のページが詳しいです。
宮下坊
http://www.syukubou.jp/