2011年を読み取る【基礎知識編】 その1

スピリチュアル

§1 一年の定義

一年の動きを見るにあたって、まず一年とはどうやって定義されているのかを、知っておくことは大変重要になりますので、一年がどのように定義されてきたのか、そちらから見て行きます。

1.我々が使っている暦

暦(こよみ)もしくはカレンダーというと、一種類しかないと思っている人が多いのですが、歴史を振り返ると、様々な暦が使われてきており、また現代でも複数の暦が併用されています。その中で、一般的に使用されているグレゴリオ暦、和暦そして、旧暦についてみておくことにします。

(1)グレゴリオ暦/西暦
グレゴリオ暦(もしくは西暦とも言う)は、現代において、もっとも良く使われているものであり、一般に暦またはカレンダーというと、グレゴリオ暦を指すことになる。
1582年に、ローマ教皇グレゴリウス13世がユリウス暦を改良して制定した暦であり、暦として精度が高いので、多くの国で標準的な暦として用いられている。月名は、数字ではなく、名称で扱われることが主である。括弧内は省略形。

1月 January (Jan.)
2月 February (Feb.)
3月 March (Mar.)
4月 April (Apr.)
5月 May
6月 June (Jun.)
7月 July (Jul.)
8月 August (Aug.)
9月 September (Sep.)
10月 October (Oct.)
11月 November (Nov.)
12月 December (Dec.)

(2)和暦
日本独自の暦法であり、元号(明治、大正、昭和、平成など)とそれに続く年によって年を表現する。飛鳥時代の孝徳天皇による大化元年(645年)に始まる。
元号は元号法によって天皇の皇位継承の際に改めることが定められている。しかし、江戸時代までは、流行病(はやりやまい)や政治的に不吉なことがあると改元されているため、天皇の皇位継承とはかならずしも一致しない。
現行法では、天皇の即位が元号の切替えになる。そのため、元年の初日は一月一日になるとは限らない。
暦の月日の定義は、以下に述べる旧暦の暦法であったが、現在はグレゴリオ暦に併用する形で年号として使用されている。

(3)旧暦
旧暦(きゅうれき)とは、改暦があった場合の、それ以前に使われていた暦法のこと。
多くの国ではグレゴリオ暦が現行暦のため、グレゴリオ暦の前の暦法を指す。
日本では、太陽太陰暦であった天保暦、寛政暦などが旧暦にあたるが、グレゴリオ暦が太陽暦であるのに対して、太陽太陰暦を旧暦と呼ぶことが多い。太陽太陰暦は農業に適した暦であるため、農暦と呼ばれることもある。
月の名称は、現代のように数字ではなく、名称が主体であった。以下に対照表を掲げる。

   月   月名      グレゴリオ暦
1月 睦月(むつき)  January
2月 如月(きさらぎ) February
3月 弥生(やよい)  March
4月 卯月(うづき)  April
5月 皐月(さつき)  May
6月 水無月(みなづき) June
7月 文月(ふみづき、ふづき)July
8月 葉月(はづき)  August
9月 長月(ながつき) September
10月 神無月(かんなづき) October
11月 霜月(しもつき) November
12月 師走(しわす)  December

(続きます)

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