西洋文化的には、「この世界は、愛で出来ている」あるいは「神とは愛である」という言いかたをよくしますが、その愛って何でしょう?
少なくとも、男女の愛情という情念ではないことは確かです。
色々な人が、色々な説明をしていますが、日本人の源流とも言える神社と神の文化から言えば、それは「むすび」ということになります。
「むすび」とは、何かと、何かを結ぶ力のこと。
神と人、肉体と魂、地球と人、物質とエネルギー、男と女、親と子、などなど、これらは「むすび」の力があるから、成り立っており、この世界が作られています。
これは、そもそも一体であった世界から、分離の世界を作り出したとき、分離されたものがバラバラになってしまっては、この世界が成り立ちません。だから、「むすび」の力が必要です。
「愛」と言われると、ちょっと日本人には馴染がない言葉ですが、「むすび」と言うと具体的イメージすることができますね。
「この世界は、愛で出来ている」、「神とは愛である」を「むすび」を使っていいかえると・・・
「この世界は、むすびの力で成り立っている」、「神とはむすぶ力である」といった感じになります。
この表現の方が、日本の文化の中に育ってきた人には理解しやすいのではないでしょうか?
コメント
確かに。確かにその通りですね。結びや縁という表現だと我々日本人にもなじみやすいです。
> Ike さん
愛という言葉は、良い言葉なんですが、本来の日本語の愛は、「いとおしい」「めでる」といった意味があります。
愛=loveは、日本以外の文化から入ってきた概念であるということと、情念の愛、社会への愛、普遍的な愛、といったかなり違った愛がいくつもあるので、掴みにくさを感じます。
むしろ、結びや縁、慈悲といった言葉の方が、日本人には掴みやすい概念だと感じます。
> 神と人、肉体と魂、地球と人、物質とエネルギー、男と女、親と子 などなど
いろいろな「むすび」の力があるんですね。
「むすび」の考え方について、
よくわからなかったので、
その豊かさについて、視野が広がりました。
ありがとうございました[E:confident]