先祖供養(3)

スピリチュアル

この記事では、先祖供養のルーツについて考えてみます。

先祖供養に関して調べてみると、「やりかた」について書いている本やサイトはいくらでも出てくるのですが、先祖供養のルーツについては、なかなか書いているものをみません。
つまり、先祖供養のルーツ・・・なぜ先祖供養が存在するのか?について、詳しく知っている人がおらず、昔からやっているから、お寺で言ってるから、霊能者が言っているから、というだけて、先祖供養はしなければならないものだと思い込んでいる人が多いのが実態です。

祖供養のルーツについて考える時に、人が死んだらどうなるのかを、昔の人はどう考えていたのかについて調べてみる必要があります。

仏教などが入っているよりも随分前の時代、人が死んだら、山に行くとか、海の向こうに行くといった考え方があり、死者と生者は、同じ世界(あるいは、同じ次元と言った方がいいかもしれない)の違う場所に住んでいるという考えがありました。つまり、生と死は同じ世界を水平移動するという考え方になります。
Fig1
そのため、死者は特定の時期には、生者の元に霊魂として戻ってくるとされ、それを迎えるための行事(お盆)を行うようになりました。
この考え方は、仏教が日本に入っている以前からあるものであり、本来的には仏教とお盆は関係がありません。

水平移動することから、死者は生者に対して、強い影響力があるものと信じられ、その結果として先祖供養という形が出来上がってくることになります。
この考え方では、生者の世界を「主」、死者の世界を「従」とする考え方であり、この世界の中心はあくまでも、生者の世界であるというとらえ方から成り立っています。

この次の記事でも、先祖供養のルーツについて考えます。

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