英国病という言葉がありますが、かつて繁栄を誇った国が新しい時代に適応しなくなってしまった状態が、英国病であると言うことができます。日本は、このままでは、英国病ならぬ日本病に足を踏み込みつつあります。
堺屋太一氏は、これをアルゼンチン化という言葉で語っています。この問題への、短期的な処方箋はありません。
なので、これからの時代で大切なのは、国や地方という公的なものに、頼らないという生活スタイルをすることになります。
国や地方に頼らないということでは、華僑はその代表的な存在ですが、彼らが重視するのは、自分自身への投資です。どういう時代になっても生き残ることができるように、自分自身に投資することが、これから先において、一番求められることになります。
コメント
亡き石井鉱基氏が主張し続けた「資本主義という仮面を被った官僚制社会主義国家日本の崩壊」が近づいているということですか?
「崩壊」と言ってしまっては恐怖をあおることになりますが、経済が立ち行かなくなりつつある状態になるという表現でしょうか・・・
「短期的な処方はない」ということは政権交代をしても、差しあたってこれをくいとめることはできないということでしょうか?
「国や地方に頼らない」「自分自身に投資する」ということは、私は専業主婦ですが、たとえば家庭菜園をやってみるということも一つの手段になりますか?
ruby さん
えーと、この記事ですが、背景として、日本のこれからの人口動態や世代会計とか、政治と経済の間には10年程度のギャップがあるとか、中国と米ドルとの関係とか、色々なことを総合しており、日本という国が今位置しているポジションを語っているので、ある意味政権交代とは無関係なところがあります。
ちゃんと説明するには、ずいぶん長い文章になってしまいます(汗)
だれか、この話題でインタビュー出来る人(それなりに知識、判断力が必要)がいれば、インタビューして、テキスト化したものを掲載しますが・・・
「揺り籠から墓場まで」と言われた英国の経済が疲弊し、ばらまき政治のお陰で経済破たんしてしまったアルゼンチン。
負債額からはとっくの昔に破たんしている日本経済がここまで持ちこたえているのは米国債のお陰だと言われていたのに、そのアメリカがサブプライムローン以来、先行き怪しくなってきている・・・
そして、華僑というのは二重国籍を持ち、海外で根強く幅広く活躍している人たちのことですよね。
これらの内容を踏まえて、八雲さんが言わんとする「どういう時代になっても生き残ることができるように」というのが非常に気になるのですが・・・
一体、どういう時代がやってくるのでしょうか?
どなたか八雲さんにインタビューお願いしたいです~
それとも八雲さんの解説を期待したいです。
ruby さん
話が長くなるので、ヒントを。
ウィキペディアに英国病の概説があるのですが、それに少し手を入れると、日本病の概説になってしまいます。
■英国病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
英国病(えいこくびょう、英語: The British disease)とは1960年代以降のイギリスにおいて、経済が停滞する中、充実した社会保障制度や基幹産業の国有化等の政策によって、国民が高福祉に依存する体質となったり、勤労意欲が低下したり[1]、既得権益にしがみついたり[2]することによって、さらに経済と社会の停滞を招くという現象を病理的に例えた言葉である。イギリス病とも呼ばれた。
■日本病
日本病とは2000年代以降のニッポンにおいて、経済が停滞する中、充実した社会保障制度や高齢者医療制度充実等の政策によって、国民が高福祉に依存する体質となったり、勤労意欲が低下したり、既得権益にしがみついたりすることによって、さらに経済と社会の停滞を招くという現象を病理的に例えた言葉である。ニッポン病とも呼ばれた。
上記については、「世代会計」を勉強すると、より理解できます。以下の本がお勧めです。
孫は祖父より1億円損をする 世代会計が示す格差・日本 (朝日新書) (新書)
http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%AB%E3%81%AF%E7%A5%96%E7%88%B6%E3%82%88%E3%82%8A1%E5%84%84%E5%86%86%E6%90%8D%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B-%E4%B8%96%E4%BB%A3%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%81%8C%E7%A4%BA%E3%81%99%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B3%B6%E6%BE%A4-%E8%AB%AD/dp/4022732717
上記の本の著者のサイトは以下になりますが、書籍の方がまとまっていて、読みやすいです。
世代会計入門
http://homepage3.nifty.com/~~shimasawa/generationalaccounting.htm
上記のような「日本病」と、「民主党政権」が、この先どう絡んでいくのか、私も知りたいですね。
政治、経済を、霊的な側面から語れる人は、そういません。八雲さんは、その限られた中の一人でしょう。
この件については、私も、詳しく話を聞きたいです。是非、お願い致します。
八雲さんがすすめてくださった本を一度読んでみます。
ありがとうございます。