波動を上げるって、どういう意味? [作成中 6/24 更新]

スピリチュアル

※5/30より作成中、6/24更新 魂のバイブレーションを追記

波動とは何だろう?

スピリチュアルにおいて、波動と言う言葉を使う人がいますが、波動の定義を勘違いして使っている人が沢山います。私は、高校で電気工学、大学で電子工学を専攻していますが、電気工学も電子工学も物理学が基礎であり、

そもそも、波動は物理学の用語です。

その言葉の意味を辞書で引くと、

【波動】
物質のある点での振動がそれに隣接する部分の運動を引き起こし、その振動が次々に伝えられてゆく現象。その振動する物質を媒質という。例えば、水面に起こる水波や、音波・地震波などの弾性波など。また、電磁波は電場および磁場の振動が空間を伝わる現象。なみ。
出典|三省堂大辞林 第三版 by kotobank.jp

専門的な説明を分りやすくまとめると、「波動とは、波が伝わって行くこと」です。
海の波ならこんな感じですね。

波動とは、物理学的には波が伝わって行くということなのですが、スピリチュアルで言うところの、自分自身の波動を上げるとか、波動を保つというのは、いったいどういう意味なんでしょうか?

インターネットで波動を検索すると、スピリチュアルな解説として、波の図を示して解説している人もいますが、その波の図は物理学的に見れば明らかに間違っている書き方をしているものもあります。

解説をしている人のページなどをよく読んでみると、波動とは振動数や波形の事を指しているようですが、物理学的あるいは科学的視点から見れば、明らかに間違っている解説もあり、そういう解説がされるものだから、スピリチュアルは非科学的であり、オカルトであるとまで言われてしまうわけです。

波動のスピリチュアルな意味とは?

色々と調べてみると、スピリチュアルで言う波動とは、後述するバイブレーションを雰囲気で解釈したもののようです。

ここでは、スピリチュアル的に言う波動を、きちんと理解する為に順を追って説明します。

そのため、ちょっと難しいかもしれませんが、きちんと理解する上で重要なことをお話しするので、お付き合いのほどお願いします。

波動を知る為の基本としての「波」

ここでは波動を理解するための基本として「波」から説明します。

「波」には、「波高」と「波長」と「波形」の三つの要素があります。

0.波は正弦波が基本

正弦波とは、等速の円運動が生み出す波形で、サインカーブとも呼ばれます。

正弦波は全ての波形の基礎であり、この波形を元に全ての波形が生み出されます。
(数学的に言えばそうなります)

1.波高

波高(振幅とも言う)とは、音で言えば音量のことです。
たとえば、テレビの音量を小さくしたり、大きくした場合、音の高低や音質が変化するのではなく、音量だけが変化します。これは、波高が大きくなったり、小さくなったりするのですが、波形が変わることはありません。

2.波長

波長は、音で言えば高い音、低い音の違いです。
波長が異なれば、同じ波形波高であっても、異なった音として聞こえます。

正弦波は、円運動が元になるので、円運動という回転の速度があり、これが周波数です。
周波数で説明すると、円運動の回転が遅いと「周波数が低くなる→波長が長くなる」ので低音になり、回転が速いと「周波数が高くなる→波長が短くなる」ので高音になります。

波長と音の高低の関係の分りやすい例として、弦楽器(ギターやバイオリンなど)があります。
弦の長さが波長と考えると判りやすいです。弦を何も押さえないで出す音(A)と弦を途中で押さえた音(B)では、波長は(B)の方が短くなります。
波長が長い(A)と音は低くなり、波長が短い(B)と音は高くなりますから、波長の長短は、音の高低に相当することが判ります。

3.波形

波形とは波の形のことであり、音の場合は「音色」とも言います。

◇波形とは正弦波の組み合わせ

波形には色々な形がありますが、どのような波形も全ては異なる波長の正弦波の重ね合わせで表現できます。

波形を各周波数に展開するのが、フーリエ変換です。ウィキペディアのフーリエ変換のページ(wiki)のGIF動画(パブリックドメイン)が判りやすいので引用します。
このGIF動画では、赤い線の波形は、青い線の波長の異なる正弦波の組み合わせで出来上がっていることを表しています。

私たちが通常聞いている、バイオリンの音色とか、琴の音色、あるいは人の声の特徴というのは、沢山の波長の音の重ね合わせて出来ており、この重ね合わせが音色になります。

様々な波長の正弦波の重ね合わせが、波形を形作り、その波形が個性になります。

物質は全て、固有振動を持っている

宇宙に存在する物質が何から出来ているのかということについては、最新の物理学では、超弦理論(wiki)が最も有望な理論と言われています。

超弦理論によれば、物質とは全て素粒子から出来ており、素粒子は振動する「ひも(弦)」で出来ています。ひもには固有の振動パターン(波)があり、それぞれの振動パターンによって様々な粒子としてこの世界に現れてきます。

この素粒子によって構成されている物質は、沢山の周波数成分を含む固有の振動パターン(固有振動)をそれぞれ持っています。

バイブレーションがスピリチュアルの基本

物質は固有振動という波をそれぞれ持っていますが、スピリチュアルな視点では、それをバイブレーション(vibration:weblio)と言います。英語で、good vibrationとは、"(なんとなく伝わる)良い感じ"を意味します。

波動と言う言葉は、このバイブレーションを翻訳する時に、振動と翻訳すると違和感があるので、波動という言葉を使ったのが元だと思います。
ただし、波動と言う言葉は既に説明した通り本来のバイブレーションをうまく表現している言葉ではありません。

この世界の構造

バイブレーションを説明するために、この世界の構造を以下に掲載します(PDF)。
画像クリックで、PDFフォーマットの資料が開きます。

人は、そもそも肉体的な存在ではなく、「空:くう」の世界(あるいは無、源泉などと呼ばれる)に「ただ在る」という存在でした。その世界から、二元体験(分離体験)をするために、肉体という形を取って生まれてきました。

◇精妙な世界

元の「空」の世界には物質もなく、ただそれが存在するだけの領域になります。その世界ではバイブレーションは精妙になります。これを微細とか細かい波動と言うこともあります。

この精妙というのは、波として言い換えると、波長が短く&波高が低いという「密度が高い」状態になります。全ての物質やエネルギーを生み出す根源であるから密度が高い精妙になるわけで、バイブレーションが高い状態です。

参考:無・空を理解する(リンク

◇粗雑な世界

元の「空」の世界から、生み出されたのが物質の世界です。この物質の世界を二元世界とか分離世界と言うこともあります。

この世界では、バイブレーションは粗雑になります。粗雑荒い波動と言うこともあります。精妙とか粗雑というのは、あくまでも比喩としての表現なのですが、実際にエネルギーを感じて、それを一般的な言葉で表現しようとするとこういう表現になります。

この粗雑というのは、波として言い換えると、波長が長く&波高が高いという「密度が低い」状態になります。これは精妙なエネルギーが源であり、それが物質的に現れたので、精妙なエネルギーと比べる粗雑なエネルギーはバイブレーションが低い状態です。

◇二つのバイブレーション

ここまで書いて来たのは、この世界を構成しているバイブレーションです。
個人のバイブレーションはまた別になります。

なので、この二つのバイブレーションを比較すると、
世界を形作るバイブレーション:静的バイブレーション(ゆっくり変化する)
個人のバイブレーション:動的バイブレーション(よく変化する)
ということになります。

次に、個人のバイブレーションについて書きます。

個人のバイブレーション

個人のバイブレーションをさらに細かく見ると三つのバイブレーションがあります。
(表層側)
肉体:静的バイブレーション
精神・心:動的バイブレーション
魂:静的バイブレーション
(深層側)
人の行動(する・しないの両方を含む)はこの三つのバイブレーションが元になって起きます。

ここで言う静的・動的というのは変化の速度と考えると判りやすいです。
静的は、バイブレーションがゆっくりと変化する。
動的は、バイブレーションが素早く変化する。
になります。

肉体のバイブレーション

肉体は、人間が個人という体験をする上での基盤になります。肉体が急速に変化すると、基盤としては不都合なため、急速にバイブレーションが変化することが無いようになっています。
地球で言えば、地面のようなもので、安定的である方が体験をする上では効果的になります。
そのため、肉体は時間とともにゆっくりと変化して行く(痩せたり、太ったり、歳をとったり)ことになります。
肉体を動かす運動はバイブレーションとは別になります。

肉体が食べたものから出来上がっているように、肉体のバイブレーションは食べるものによって左右されます。

肉体のバイブレーションは、食生活によって、
肉食中心:低下する
野菜中心:上昇する
が基本になります。精進料理というのは、この原則に従っているため、肉が使われずに、野菜が中心の献立になっています。

肉体は基盤になるので、魂や精神のバイブレーションを高めるためにもバイブレーションを低下させないことが重要であり、野菜中心の食生活が推奨されます。(ただし、バイブレーションがかなり高くなれば、肉食に影響されなくなるのですが、一般の人でこのレベルに達する人は少ない)

他には、早寝早起きや規則的な生活も重要で、いわゆる健康的な生活をすることが、バイブレーションを上げるためには必要なことです。

珈琲やたばこ、お酒などについては、個人ごとに影響度合いはかなり違うので、一般論として言う時は摂らない方が良いと言いますが、ほとんど影響されない人も居るので、自分自身がどうなのかは、自分の微細な感覚に従うことが必要です。

魂のバイブレーション

魂のバイブレーションは、大きく分けると、二つのバイブレーションからなり、個性というバイブレーションと、今生で体験することの二つのバイブレーションです。

個性というのは、改めて説明するまでもないですが、今回の人生を生きる上でどのような個性を持って生きるのかということです。

もう一方の、体験することのバイブレーションとは、生まれる前に設定している今回の人生において体験することがバイブレーションとして設定されています。

この二つのバイブレーションの相互作用が、人生そのものになります。

二つのバイブレーションは、相互作用として、個性に影響を与えることもあれば、体験することに影響を与えることもあります。

精神・心のバイブレーション

波長が合うとは?

(以下作成中)

コメント

  1. hiro より:

    興味深い記事ありがとうございます。なんとなくわかったようなわかってないような。
    私の細胞一つ一つには固有のバイブレーションを持っているのですね。それが良い/悪いという判断の基準というのはあるんでしょうか。また元気のないときはそれが弱っているということでしょうか。それは自分で変えられるということですよね。
    また続きを楽しみにしています。

  2. 八雲 より:

    > hiroさん

    正確には、「固有のバイブレーションが細胞を作っている」ということなのですが、理解が難しい場合は、「細胞には固有のバイブレーションがある」でも良いと思います。

    > それが良い/悪いという判断の基準というのはあるんでしょうか。また元気のないときはそれが弱っているということでしょうか。

    固有バイブレーションは一つではなく、静的なバイブレーションと動的なバイブレーションの二つがあります。
    さらにこの世界は、高いバイブレーションのエリアと低いバイブレーションのエリアが共存しています。

    このあたり、正確に考えようとすると理解が難しくなるポイントで、4次元構造で思考することが必要ですが、普通の人には難しいところです。それ故に、雰囲気で解釈して波動という曖昧な表現をしている人が多いようです。

    > それは自分で変えられるということですよね。

    はい変えられます。

    続きで、分りやすく解説しますが、この先、説明の仕方(書き方)が難しい領域になってくるので、書くのに時間が掛かるかと思いますが、よろしくお願いします。

  3. hiro より:

    ありがとうございます。また続きを楽しみにしています。

  4. hiro より:

    読み応えあります。何度も読んで理解したいと思います。
    「精妙な世界」と「粗雑な世界」のバイブレーション、目から鱗でした。なるほどそういうことなのですね。
    「無・空を理解する」のリンクはとても分かりやすかった。
    続きを楽しみにしています。

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