温泉の評価は、色々な評価軸があるのですが、私の場合は(以前も書きましたが)泉質が一番のポイントです。
泉質というと、温泉の場合は、活性系と癒し系に分類されます。
活性系のランキングは温泉番付に現れます。温泉番付は、医療というものがそれほど発達していなかった時代に、湯治で病気を治すという考え方が重視されていたので、温泉番付も温泉の治療効果が高いところが、番付が高く、一方で癒し系の温泉は番付が低くなるという傾向があります。
第二次大戦後は、西洋医学が発達してきたので、温泉というレジャーが重視されるようになります。なので、人気が高いのは、大都市から近くて、レジャー的な要素の高い温泉が人気を集めることになります。
そのため、このころは、大浴場が重視されていくことになり、大浴場の湯を確保するために、循環式の温泉が多く作られていくことになります。
その後、レジャーも幅が広がることになり、温泉よりは海外という時代になり、温泉はレジャーから、癒しの場と言うことに変貌して行くようになり、温泉の泉質が重視されるようになり、最近では源泉かけ流しが重視されるようになります。
そして、現在では、温泉が持っている本来の力である、活性力・癒し力が注目されるようになってきました。
私の場合、温泉に行くのはレジャーではなく、疲れた体を元の状態に戻すということが目的なので、施設とか食事も大切ではありますが、何より泉質ということになります。
なので、設備がぼろでも泉質が良いと評価は高くなり、設備がゴージャスでも泉質がそれほどでなければ評価は低くなるという傾向があります。
たとえば、典型的な例では、湯河原の「ゆっくり」という温泉宿ですが、泉質がとても良いので評価が高くなります。でも施設は、ちょっと古くて、ゴージャスを求める人にはお勧めできない宿です。なので、設備を重視する方であれば、ここはあまり良い評価にはならないと思いますが、泉質を重視するのであれば、とても良い温泉になります。
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