関東でスサノオを祀っている神社は沢山あり、氷川神社もその一つです。
でも、スサノオさんとお話がしやすい神社となると、数は限られてきます。
東京でお話がしやすい代表的な神社は、南千住にある素盞雄神社(すさのおじんじゃ)です。
私自身、スサノオさんに相談事があるときに良く行く神社です。
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さいたま市大宮にある氷川神社(ひかわじんじゃ)もスサノオさんを祀っているのですが、氷川神社ではスサノオさんが明瞭には表れてこないので、お話するとなると意外としづらい神社になります。
氷川神社の総本社は、大宮にある氷川神社で、関東地方に沢山ある氷川神社はこちらの神様を勧請した(神の分霊を迎え入れる)という関係になります。
なので、総本社の神の特性が、関東地方各地にある氷川神社の神の特性にもなります。
大宮の氷川神社は、歴史をたどるとそもそもはスサノオさんを祀っていたわけではなく、後年祀り替えしてスサノオさんに変わっており、そもそもの神は門客人神社に移されています。
門客人神社に祀られているのは、足摩乳命と手摩乳命と言われていますが、これも元の神を古事記・日本書記に掛かれている神々に強引に当てはめした結果であり、そもそもは荒脛巾(アラハバキ)であると言われています。
そういった経緯もあって、氷川神社ではスサノオさんとはお話がしづらいところがあります。
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先日初めて参拝したのが、群馬県高崎市にある進雄神社(すさのおじんじゃ)です。
こちらの神社は、スサノオさんが明瞭に表れるので、お話ししやすい神社です。
ところが、南千住とは現れ方が違います。
南千住の素盞雄神社は、立地や氏子地域が東京の下町になります。そこで現れるスサノオさんは下町らしくフランクな姿で現れます。
一方、高崎市の進雄神社は、歴代藩主や箕輪城城主が崇敬していたことや、現在では町の人達が、高貴な神として崇敬しているようで、正装をしたスサノオさんとして現れてきます。
現れ方も違うのですが、語り口調もそれに合わせて違っているのが面白いです。
進雄神社では、スサノオさんがびしっとした姿をしているのですが、「こういうカッコしないとみんなが納得しないんだよ」と言っており、根っこはフランクなのだけどTPOに合わせた現れ方をしているのが面白いです。
●公式サイト
素盞雄神社 東京都荒川区南千住
https://susanoo.or.jp/
武蔵一宮 氷川神社
http://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/
進雄神社 群馬県高崎市柴崎町
http://susanoo.ne.jp/
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