●可能性を広げる
昆虫食について、食べられる可能性を広げるというのは、悪いことではないと思います。
食品として問題ないのであれば、あとは市場次第ですし、その市場を決めるのは私たち一人一人です。
つまり、食品としての安全性と、それを市場がどれだけ受け入れるかは、また別の問題です。
食べるものが、昆虫食しかないというならともかく、他の食材も沢山あるので、本格的に普及することは考えにくい。
そのため、昆虫食についてはベジタリアンやビーガンなどのように、食べたい人が食べる程度の普及に留まると思います。
●企業の取り組み
企業における昆虫食についての研究レベルを分類すると、ざっくりこんな感じです。
(1)とりあえずどんなものかを知る為に研究している
(2)昆虫食が可能なのかどうかを研究している
(3)昆虫食の現実性を確認している
(4)昆虫食を実現化するために動いている
ここで、
(1)から(3)の企業は、実現化に動いているのではなく、将来的に昆虫食がトレンドになった場合に備えているだけです。
(4)の企業のみが現実的に動いている
ところが、(1)から(4)までを一緒くたにして、「企業の研究がこんなに進んでいる!」という事を言ってる人がいるようですが、正確な情報を持っていても出さないことで、世論を自分たちが思う方向に仕向けたいと思っているのかもしれません。
●食糧危機?
「来るべく食料危機」に備えるための昆虫食という言い方をする人もいますが、食糧危機についてきちんとした根拠があって言ってるのか、ただ唱えているだけで根拠がないのか、その点は情報の受け手である私たちがきちんと識別すべきことです。
食糧危機を声高に叫ぶより、食品ロスを削減することの方が、先に取り組むべき問題だと思います。
●アジテーターに踊らされない
大衆を扇動する人・扇動者。
扇動とは、相手の心をかき乱したりして、自分の思う方向に動かそうとすること。
相手の心をかき乱すことが必要なので、事実を利用した嘘や、全くの嘘を言うこともよくあります。
昆虫食の騒動を見ていると、一部のアジテーターにみんなが踊らされているように感じます。
事実を元に冷静な判断をすることで、アジテーターに踊らされないようにすることが大切ですね。
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