三峯神社は犬神信仰

神社

日曜日は気分転換も兼ねて、三峯神社まで日帰りで行ってきました。

以前から、三峯神社とその祭神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)とのつながりがどうも良く分からない(納得できない)でいたのですが、日曜日はこれまでの神社参拝モードと違って、気分転換だったので、いつもの参道を通らずに、周辺を散策してみました。

すると、三峯神社のもう一つの奥宮とも呼ばれる、御仮屋神社があったので、そこに参拝してみると、三峯本社にもないすごく強いエネルギーを感じました。説明看板を見ると、三峯の御眷属である「お犬様」=大口真神(お使い神、お犬さま)のお宮だとのこと。どうも、こちらの方が三峯の本来の姿のように感じて、本社の社務所で御影掛軸を見ると、そこに描かれているのは伊弉諾尊・伊弉册尊ではなく、御眷属のお犬様でした。

『日本の神々(白水社刊)』を調べてみても、犬神信仰が中心であると書かれており、どうも感じるところでは、元々犬神信仰の土地だったのだが、歴史が進むにつれて伊弉諾尊・伊弉册尊が後から付け足されたような、そんな感じです。

古来の信仰があった場所に、記紀神話の神々が後から祀られるというのは良くある話で、「富士の神々と浅間神社」でも書いてますが、その場所の本来の姿を見ようとするなら、摂社、末社や旧社地などに注目することも必要です。三峯神社に行く機会があれば、御仮屋神社にも立ち寄ってみてください。

PS.
2004年は、三峯神社において、「創建1900年 月観道満山主入山500年記念事業」による修理修復を行っているので、随身門と本殿、拝殿は工事囲いに覆われており、本殿の参拝はできるが、本殿の絢爛な漆塗り装飾は今年の秋まで見られません。

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