※作成 2015/11/23
※更新 2015/11/26、2015/12/31
※追記 2016/02/24
※追記 2016/07/16 この記事のアップデート版として「スピリチュアルとノンデュアリティは何が違う?」(リンク)を作成しました。この記事と併せて読むと理解が深まります。
スピリチュアルと言う言葉は、テレビ番組等で使われてきたこともあり、詳しくは知らないけど、なんとなくイメージはあるという人が多いと思いますが、ノンデュアリティという言葉は、比較的最近になって使われることが多くなってきた言葉なので、どんな内容なのかわからないと言う人もいるかと思います。なので、その二つについて、概要を説明します。
スピリチュアルとは何か?(1)(リンク)という記事で書いていますがスピリチュアルという言葉は、語る人の立場によって意味づけが異なります。
なので、私の場合の意味づけとして説明します。
スピリチュアル:
私と私以外の誰かとの関係を理解すること。私と神仏の関係を理解すること。私と場所(パワースポットなど)の関係を理解すること。私が生まれてきた理由を理解すること。
その理解をするための、無意識的な前提として、「私と私以外は別の存在であり、分離がある」というものがあります。あまりにも当然なことなので、この前提をいちいち意識することすらありません。
時には、ワンネスと言う言葉を使うことがありますが、わざわざワンネスということを言うというのは、無意識的な「私と私以外は分離した別の存在である」という前提が存在します。
そのため、これを「分離のスピリチュアル」と表現することもあります。
ノンデュアリティ:
私とは、「根源的」に何者であるかを理解すること。
その理解をするために、「私と世界の間には分離は存在しない」ということを全ての前提条件にすることが必要です。分離のスピリチュアルでは、分離を前提としてこの世界の成り立ちを理解しようとするのに対して、ノンデュアリティでは、理解するためには、分離という前提に立つのではなく、分離という前提を破壊することが絶対的に必要です。
なので、「分離など存在しない、私という個人は存在しない」ということが大前提になります。
ノンデュアリティをスピリチュアルと表現する人もいますが、これまで見てきたように、スピリチュアルとノンデュアリティとでは、前提となる考え方は大きく異なるので、どちらもスピリチュアルの範疇に入れてしまうと、逆に混乱を引き起こすということが良く起きます。なので、私の場合スピリチュアルとノンデュアリティをあえて区分して説明をしています。
一般的に、人は人生において、「私と貴方は別の肉体を持った別人である」ということが、絶対的な真実であると思っています。スピリチュアルでは、この「私と貴方は別の肉体を持った別人である」を前提として、この世界を理解することを行います。
ところが、ノンデュアリティにおいては、「私と貴方は別の肉体を持った別人である」が幻想にすぎず、真実ではないということを前提として、この世界を理解するというものです。
なので、スピリチュアルとノンデュアリティは、一見するとよく似ているかの様に思えますが、詳細に見て行くと、とても大きなギャップがあります。
よく、「この世界はワンネスだ」という説明をスピリチュアルな立場の人が言うのを見かけますが、この言葉は、無意識的な前提として「私と貴方は別の肉体を持った別人である」という思いがあるから、わざわざワンネスであるということを言う訳です。
「私と貴方は別の肉体を持った別人である」が幻想にすぎず、真実ではないということを前提とするなら、ワンネスというのは当然であり、当たり前であり、あまりにも当たり前な事であることになり、いちいちワンネスであると普段は言わなくなります。分離を信じている人に説明をするときにだけワンネスという言葉や概念を使うだけということになります。
私たちは、地球の大気(空気)の中に生きています。ところが空気というのは、生まれた時から存在しているものであり、当然存在しているものという意識になるので、日常会話の中に大気(空気)ということが語られることは滅多にありません。
ワンネスというのも、それと同じで分離意識が強い人にとっては、それは新鮮な情報ですが、ワンネスが当然であり前提である人においては、いちいち語ることではないという意識になります。
ワンネスを知識として知っているスピリチュアルな人は沢山いるのですが、私たちは子供の時から一貫して分離を前提とした思考回路/思考パターン・言語・行動原理というものを学んできました。なので、自分が分離的な思考や行動を行っているという自覚すらないのが普通です。
そのため、知識としてワンネスを知っているが、思考や言葉、行動は本人も気が付かない暗黙の前提として分離があるというのが、スピリチュアルを学んでいる大多数の人に見られる現象です。
分離的な思考回路や言葉、行動を持っているままで、ノンデュアリティを深く理解することは、ほとんど不可能です。
ノンデュアリティを深く理解するためには、それらの分離的なパターンをいちど脇において、新しい思考回路・言葉・行動を取り込んでいく事が必要です。
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