【湯殿山神社】
出羽三山の奥の院とも呼ばれる湯殿山神社ですが、こちらは本殿・拝殿がなく直接御神体を拝し、しかも御神体の後ろ側を登ることができるという、全国でも珍しい神社です。
車で行くと、国道112号線の旧道から、湯殿山有料道路を進み、(こちらの道路も羽黒山と同じで、有料道路というよりは、入山道路と思った方が良いような道路です。)有料道路の終点には、売店/食堂があり、その後方に、湯殿山神社大鳥居と湯殿山神社参籠所があります。
写真の左手から、売店/食堂・湯殿山神社参籠所・大鳥居。一般車の駐車場は、売店/食堂前にあります。
大鳥居から先は、一般車両通行止めなので、徒歩もしくは専用参拝バスで湯殿山神社の入り口まで行くことになります。徒歩といっても、遊歩道が整備されているわけではなく、参拝バスの道路を歩くことになるので、バスの方がお勧めです。
登った先のバスの転回場。バスの進む方向が下の大鳥居方面になり、写真後方が湯殿山神社になります。
湯殿山神社は、本殿・拝殿が無いため、境内は撮影禁止となり、狛犬から先は、撮影ができません。
参道は、少し上がった後に、折り返して、谷に降りるような感じになります。
神社入り口で、靴・靴下を脱いで裸足になります。はじめてくる人は、なぜ神社に参拝するのに裸足になる必要があるのか、分からないと思いますが、入ってみればその理由がわかります。
禊場で、人形(ひとがた)をいただき、お祓いを受けて、人形を自分の身体の穢れを遷して水へ流します。
細い参道を進み、左に曲がると、目の前に御神体があります。
御神体については、「語るなかれ」「聞くなかれ」ということが古くから言われており、もちろん写真撮影もできませんが、ひとこと言うなら、「語るなかれ」「聞くなかれ」というしきたりも納得できる存在であったということです。
写真撮影厳禁の御神体ですが、なぜかこちらの本にはその御姿が掲載されています。
「日本人の心の原風景」出版
http://blog.livedoor.jp/chitose_fudosan/archives/379994.html
私は、いでは文化記念館で購入しました。
いでは文化記念館
https://hagurokanko.jp/p26/
コメント
湯殿山神社は、忘れられないほどの驚きがありました。
八雲さんのこの文や写真を拝見して、ほんとうに懐かしいです。
「語ることなかれ」の神社なのに、「出羽三山」の特集の雑誌で、ご神体が載っているのを、私も見ましたよ[E:typhoon]
cheerさん
湯殿山神社は、普通の神社の概念とは、まったく別の世界にありますね。
雑誌に御神体が載ってましたか~
参道からだと神社関係者の監視もないので、そこから写した写真をネット上でも何枚か見かけました。
神様を信じていない人から見れば、御神体もたんなる天然記念物になってしまいますからねぇ~