以前AERAの記事で、水の波動に関するものがありました。
この記事は一見すると中立的な立場で書いているように見えますが、記事を書いた人は否定的な立場に立っていることが分かります。
著者が各章の最後に否定的な意見を述べると、一般的な読者は否定的な印象を持つということを、この記事を書いた人はよく知っています。これは印象操作です。
この記事が発端となって、肯定派・否定派の議論がネット上にありましたが、それについて書いておきます。
否定派のスタンスは、「科学的である」か「科学的でない=非科学」の二分で議論しようとする傾向があります。
一方、肯定派は、ともかく「肯定」というスタンスを持っていることが多いです。
私の立場は、そういった「YES」OR「NO」というパターンではありません。
科学の歴史を少しでも調べればわかることですが、現代科学というのは、絶対的な真理を持っているわけではありません。
身近な話として、タバコの害が広く知られてきたのは1990年ごろからで、それまではストレス解消の方法として、喫煙を推奨する医師もいたぐらいです。
またアスベストやPCBについても少し前までは、役に立つ物質と考えられていたのが、ある時を境に正反対の評価になるというのはよくあることです。
そんな科学が、絶対的な真理を持っているのでしょうか?
科学というのは、常に進歩しているものであり、どの時代を見ても、絶対的な真理を持っているわけではありません。
科学には、科学的・非科学的という二分のみではなく、未科学という分野も存在します。
科学 = 既に実証済みのもの、人々の生活に役に立てることができる。
非科学 = 科学的手法では実証できないもの。人々の生活に役に立たない。オカルトとも言われる。 未科学 = 現時点の科学的手法では実証できないが、経験的に人々の生活に役に立つもの。 |
アートや音楽、スピリチュアルは、未科学です。
これから先、科学が大きく進歩すれば、スピリチュアルも科学的に説明が付くようになります。
未科学と非科学を区別できる態度が大切だと思います。
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