京都御所の鬼門と裏鬼門

鬼門とは、自分の位置から見て東北の方位を意味します。

16方位から鬼門が決まるため、角度的には約20度から約70度までの範囲なので、みなさんが思っているよりは以外と広い範囲になりますが、基本は45度線が中心になります。

裏鬼門はその反対側になるので、西南の方位になります。

鬼門や裏鬼門を忌み嫌う方位として、建物の構造に、その方位に玄関があるといけないとか、水場があるといけないとか言っている人がありますが、実際のところ言っている内容に明確な根拠はありません。

なぜなら、鬼門というのは日本だけで言われている話であって、本来の中国発祥の風水には鬼門という概念がないからです。

風水は、本来建物の構造の話ではなく、土地のどこにどんな建物を建てると自然(風水=風と水)と調和することができるかという長年の知恵を集積したものです。
そのため、建物の設備という「点」で見るのではなく、周辺との関係性という「面」でみるものなのですが、多くの人が語っている鬼門では、建物の内部の設備を点で語ってしまっています。これでは、本来の風水の効果を得ることはできません。

なぜこうなったのかを調べて行くと、(本来の)風水の本に書かれているこの一節「東北~西南の方位は相互に影響を及ぼしやすい」がポイントです。

相互に影響を及ぼしやすいので、東北~西南のライン上に、良いものがあれば自分にもいい影響があります。逆に悪いものがあれば、自分に悪い影響があります。それを単純化して、建物内の設備に当てはめたのが鬼門という話です。

京都御所の位置関係を見ると、とても良く判ります。

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鬼門である東北方向には、下鴨神社(賀茂御祖神社)の参道入口があり、裏鬼門である西南方向には、元離宮二条城があり、さらにその南には神泉苑があります。

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このラインは、相互影響を上手く使って、御所と二条城を霊的に良い場所にするという意図がうかがえます。

御所の東北角には、「猿ヶ辻」と言われる一角があります(上図の赤いマーカーの場所)その塀は、他と違い凹んだ構造となっています。

出典:Wikimedia Commons(リンク

この構造について、色々な事が言われますが、東北のラインにある下鴨神社のエネルギーを受取る為にあえて凹んだ構造としたとすれば、これらの意味合いも判ってきます。

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