茶碗の中のビー玉

◆悟り・ノンデュアリティ

日常において一般的には、空の感覚より、エネルギー感覚より、物質感覚の方が強いのですが、これはそうなるようにこの世界が出来ているからです。

下の図は、茶碗の中にビー玉が入っている図で、下はその断面です。茶碗は物質世界を、ビー玉が人間を現しています。

茶碗の中のビー玉

ビー玉を少し動かしてみても、手を放せば茶碗の底に転がって行きます。私たちの日常は、このようなもので、少々のことでは物質世界からは抜け出すことが出来ないような仕組みになっています。(同じことを、地球の引力とロケットの関係で説明することもあります)

なので、無意識的に生きていれば物質的な世界観の中に埋没してしまうのが普通のことで、さらには物質的世界を構成している茶碗にすら気が付かないで生きていくことになります。これは、空気の中で生まれ育った私たちが日常において空気を意識しないのと同じです。

ビー玉を動かそうと力を入れても、茶碗の端に行くにしたがって傾斜が急になるため、力を入れたところで、茶碗の外に行くことはできません。つまり、物質的な努力によって物質世界を抜け出すということはできないのです。

スピリチュアルな目覚めの為には、茶碗の中でビー玉を見つめる視点ではなく、このビー玉と茶碗を外から見る視点を持つことが必要です。

しかし、私たちは物質的な世界観に慣れ親しんでいるため、ビー玉を見つめる視点で生活してしまうことになります。そうして、ついビー玉を押してしまいます。ビー玉を押すというのは、物質的な世界観の立場で思考したり行動したりするということで、その視点からスピリチュアルな目覚めが起きることはありません。

大切なのは、視点・立ち位置を変えることです。

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