灯りの周りをうろつく

スピリチュアルな目覚め(悟り)は、一度で全てが目覚めるわけではありません。

人は、子供から大人になる過程において、沢山の概念や観念を身に着けて行きます。これを色眼鏡という表現をする人もいます。
概念や観念は、物(モノ)や人、あるいは目に見えること全てに対してラベルを貼るということで、ひとまずその物事に対して、それ以上追及するのを止めて、次の物事に移行するための一つのツール(道具)です。

自分が目で見ているものが、全て初めて見る知らないものばかりだと、一つ一つを確認するだけで一日が終わってしまいます。一度見たことがあるものは、概念もしくは観念というラベルを貼ることで、それらを探究する必要がないようにすることで、私たちは生きています。

なので、私たちは、沢山の概念や観念とそれらに基づく思考の中に日々を生きています。

スピリチュアルな目覚めというのは、これらのラベルを放棄して、目に見えるモノ・人・コトを新鮮な目で見るようになるということです。そして、それは概念や観念に基づく思考による判断も辞めるということです。

そうすると、人生において、目にすること・経験することを、ありのままで観ることが出来るようになります。ありのままで観ることが出来れば、不安や心配がなく、日々を過ごすことができるようになります。

ところが、私たちはラベルを貼るというツールを、長年使ってきて、それが人生において非常に重要であるという間違った信念を抱えているため、ある瞬間ではありのままで観ることができたにもかかわらず、次の瞬間は概念や観念に基づく思考に引き戻されて、不安や心配を引き起こしてしまいます。
これは、夜の暗闇に落し物をした人が、灯りがある場所の周りだけをうろついて探し物をしているのと同じです。灯りがない場所に本当の答はあります。

しかし、ラベルを貼るというツールを長年使っているため、そのツールを頼りに思考してしまうという、これまで蓄積してきた習性に戻ってしまうことがよくあります。

スピリチュアルな目覚めには、このラベルというツールを完全に捨てることが必要なのですが、そのために長い日々が必要になることは珍しいことではありません。
大切なのは、ラベルの一つに気づいたら、それを捨てるということです。その積み重ねが非常に大切です。


この記事を書いた人について(1/28更新):

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