感情を押し込めてしまうとどうなるのかを、模式的に説明してみます。
ここでは、感情のコップを考えます。生まれたばかりのときは、押し込めた感情がないので、空のコップになります。
この状態では、コップの高さが感情的な許容量になり、これを超えてオーバーフローすると、堪忍袋の緒が切れた状態になります。
様々な感情を押し込めた状態になると、コップの奥底に解放されていない感情が積み重なってきます。
そうなると、感情的な許容量が、減ってしまいます。この図では模式的に半分にしています。
その結果として、人としての幅を減らすことになり、ちょっとしたことで感情的になりやすく、冷静な判断ができにくい人となってしまいます。
組織において、優秀なマネージャーというのは、言わば空のコップの人であるので、物事に対して感情的になりにくく、冷静に物事を見つめることができるので、正しい判断を下すことができます。
また、一般の生活においても、許容量が少ないと、感情的な反応になりやすく、何かと損をすることが増えていきます。
人は、大人になるにつれて、感情を押し込んでしまうことが多くなります。感情を押し込んで処理をするのではなく、感情を解放することで、感情の許容量を保つことの方がメリットが大きいです。
(関連記事)
キレやすい子供たち
カウンセリングをしていると、キレやすい子供への対応を相談されることがありますが、そういった子供たちが特別なのではありません。 それを理解するには、コップの水で考えてみると分かりやすいかと思います。下の図は子供の心をコップで表現しており、水は...
コメント