大きな事故の原因

かつて、評判となった「マッハの恐怖」という柳田邦男さん古い本がありますが、この本で述べられていることは、安全性を求められる旅客機(飛行機)において、事故というのは単一の原因ではなく、「複数の原因の連鎖で起きる」というのがあります。

飛行機に限らず大きな構造物において(今回はトンネルという建造物)、一つの要因が元で事故が起きないように、安全マージンを取って設計・施工するのが基本です。
そのため、今回のような事故が起きる場合は、要因は一つではなく、複数の要因が連鎖することで起きるということです。

今回の場合は、報道などでボルトの老朽化ということが言われていますが、老朽化が起きるというのは、設計時に予見できることですから、ボルトの交換などの対処を計画的に実施することが求められるはずです。

一般に木造住宅や、マンションにおいて、耐用年数が30年ということが言われています。高速道路では、その程度の耐用ではだめなので、それ以上の耐用年数を念頭において、設計・施工されるのが基本です。

なので、今回の事故においても、単純に老朽化のみが原因というのは考えにくく、老朽化も含めた複数の要素の連鎖で発生したと考えるのが自然です。

ただ、それらを調べるには、地盤も含めた詳細な調査が必要になるので、時間とコストが掛かります。

一方で道路を管理するネクスコ中日本には、マスコミなどから原因が何になるのかを明らかにせよという圧力が掛かるので、現時点において説明しやすい老朽化ということを説明することで、マスコミ圧力を避けようとする意志が働くことを知っておくことも大切です。

(参考)

ウィキペディア > マッハの恐怖
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%AE%E6%81%90%E6%80%96

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