(その4)サポートタイプの人
「自分がやりたいことは何か?」を聞いても、「わからない」「思いつかない」という人がいますが、その場合サポートタイプであることがよくあります。
サポートタイプというのは、「人をサポート」することが、その人のやりたいことであるということであり、仮にサポートしたい側の人をAさん、Aさんがサポートしたい人をBさん(A -サポート→ B)とします。
Aさんに聞いても、目標とか実現したい事というのは出てきません。しかし、Bさんが「これをやりたい!」というときに、Bさんをサポートしたいということになります。
つまり、Aさんは、Bさんのやりたいことを実現することをサポートしたいということになるので、Aさん自身には目標がないが、目標を持っている人(B)が居ると、やりたいことが出てくるということになります。
職業としては、秘書業が典型的なパターンです、何か実現したいことがある社長をサポートするのが秘書業ですから、秘書にあるのは、「実現したいことがある社長をサポートしたい」ということです。
あるいは、会社の部署としては、総務課がそれにあたります。総務課の仕事は、会社の本業を行うことではなく、本業を行っている人たちをサポートすることです。
また、部署でなく、職務としては、営業事務や医療事務的な仕事が該当します。こちらも本業をやっている人をサポートするということです。
なので、サポートタイプの人は、自分自身の中から湧き上がってくる「やりたいこと」というのは、出てこないということがよくあります。そういう人に、やりたいことを「見つけなさい」と言うのは、時には残酷な言葉になってしまうので、注意が必要です。
サポートタイプの場合は、適職があり、本業を行っている人をサポートすることなので、世間一般でいわれるような適職には当てはまらず、適職を探してもなかなか見つからないということがよくあります。
この場合、仕事という旗を振るときに、「自分が旗を振りたい」のか「旗を振っている人を助けたい」のか、自分はどちらの人間になるのかを考えてみると、分かりやすくなります。
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