先日秩父神社に行ったら、神門に「正中」という立て札が置いてありました。
拡大してみると、こんな感じです。
正中について、出雲記念館(リンク)の記述を引用します。
また、「参道」の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれており、神様の進まれる道だとされます。
お参りする私たちは「正中」をさけて、道の端を進むのがマナーです。
ただ、神殿の前まで来られましたら、「正中」に立って正面からお参りしていただいて構いません。
これが代表的な考え方のようですが、色々と調べてみると、神社ごと宮司さんごとに言う事が違ってきます。
また、参道の正中の幅についても、何も言わない人から、数十センチ、数メーターぐらいと色々です。
ここからは、私個人の考えですが、
これまで、参道の真ん中を歩いて参拝し、神様とお話していても正中について言われたことはありません。神様は遍在(あまねく存在)するものであって、参道を歩くのではないので、参道の正中という概念にはこだわりが無いのかもしれません。
つまり、参道の正中は神様への尊びを、他の人にも分かるように形として表すためのマナーだと思います。つまり、人と人の関係において正中があり、人と神の関係においては正中はない。
そういうことなので、正中を表示している神社の場合は、参道の真ん中を避けて参拝した方が良いと思います。
その場合の正中の幅ですが、複数の神様を祀ってある神社も多いので、真ん中を人がニ・三人横に並んで通れるような幅ということで良いと思います。
拝殿前まで来たら、そこは通り道ではないので、真ん中正面から参拝して構いません。
なお、神職が儀式を執り行う場合や昇殿参拝の時は、神と正面に向き合うことが必要になるので、その場合には神の正面という意味での正中というものはあります。
【追記】
神社にもよりますが、神体山と一直線で並んで建てられている神社などの場合は、参道の真ん中が一番エネルギ的に良いということもあります。その場合は、真ん中を歩く方がエネルギーを受け取りやすくなります。なので、正中については、一律で考えるのではなく神社毎にそれぞれの対応をする方が良いと思います。
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